学習トップ / 理由で解く 理学療法士 / 第12章 ▸ 実地 / QP54P016
理由で解く 理学療法士

低出生体重児は伸展・外転・外旋へ流れやすい。ポジショニングはその逆(屈曲・内転・内旋・正中への包み込み=nesting)で子宮内屈曲姿勢に近づけるのが原則。だから正答は「肩関節内旋位」「股関節内転位」。
低出生体重児は在胎週数に応じて筋緊張が低く、胎内で屈曲姿勢をとる期間も短いため、放置すると四肢が伸展・外転・外旋方向へ流れる不良姿勢・不良運動パターンをとりやすい。NICUのポジショニングは、この傾きを是正して子宮内の生理的屈曲姿勢(頸部・体幹の軽度屈曲、肩甲帯下制・前方突出、骨盤後傾、上下肢屈曲、手足を正中へ引き寄せる包み込み/nesting)に近づけることを目的とする。この原則に照らすと、選択肢のうち適切なのは、伸展・外転・外旋への流れを正中側へ戻す方向にあたる「肩関節内旋位(3)」と「股関節内転位(5)」の2つである。残りの頸部伸展位(1)・体幹伸展位(2)・肩甲骨挙上位(4)はいずれも望ましい肢位(軽度屈曲位・肩甲帯下制)と逆方向で不適切。図はうつ伏せで上肢を屈曲し手を正中・頭部付近へ、下肢も屈曲して体幹側へ引き寄せた包み込み姿勢を示しており、この屈曲・正中位・containmentの全体像は原則と整合する。ただし本問の正答は主として上記ポジショニングの原則に依拠するものであり、肩関節内旋・股関節内転という個々の細かな関節角度そのものを図から確定する必要はない。
| 肢位 | 評価 |
|---|---|
| 肩関節内旋・股関節内転 | 適切(屈曲・正中位) |
| 頸部伸展・体幹伸展 | 不適切(伸展助長) |
| 肩甲骨挙上 | 不適切(後退・挙上助長) |
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