学習トップ理由で解く 理学療法士第11章 ▸ 実地 / QP54P005

理由で解く 理学療法士

QP54P005 理学療法評価学

出典:第54回理学療法士国家試験(2019)午後 問5
問題
20歳の男性。肩関節の疼痛を訴えている。図に示した状態から手背を腰部から離すように指示したところ、離すことができなかった。筋力低下が疑われるのはどれか。
選択肢
1 棘下筋
2 棘上筋
3 肩甲下筋
4 小円筋
5 上腕二頭筋
解答
正解3(肩甲下筋)
解説

手背を腰部から後方へ離す動作(lift-off/Gerberテスト)は肩関節内旋の主働筋である肩甲下筋の機能をみる。離せない=肩甲下筋の筋力低下。

手背を腰部に当てた肢位からさらに後方へ離す動作は、肩関節の内旋(と軽度伸展)を要する。この動作の主働筋は肩甲下筋であり、lift-off(Gerber)テストとして肩甲下筋の断裂・筋力低下を評価する。手背を離せないことは肩甲下筋の機能不全を示す。棘上筋は外転の初動、棘下筋・小円筋は外旋、上腕二頭筋は肘屈曲・前腕回外が主作用であり、この内旋動作の主働筋ではない。

✗ 1. 誤り
棘下筋
肩関節外旋の主働筋。内旋動作であるlift-offの主働筋ではない
✗ 2. 誤り
棘上筋
肩関節外転(初動)に働く。内旋動作ではない
✓ 3. 正しい
肩甲下筋
肩関節内旋の主働筋。lift-offテスト陽性=筋力低下
✗ 4. 誤り
小円筋
肩関節外旋に働く。内旋動作ではない
✗ 5. 誤り
上腕二頭筋
肘屈曲・前腕回外に働く。肩内旋の主働筋ではない
ポイント
  • lift-off(Gerber)テスト=肩甲下筋
  • 肩甲下筋=肩関節内旋の主働筋
  • 腱板:棘上=外転、棘下・小円=外旋、肩甲下=内旋
比較表
回旋筋腱板の作用と代表的テスト
主作用代表的テスト
棘上筋肩外転(初動)empty can(Jobe)
棘下筋肩外旋external rotation lag
小円筋肩外旋Hornblower徴候
肩甲下筋肩内旋lift-off/belly-press
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 理学療法士
App Store入手