学習トップ / 理由で解く 理学療法士 / 第11章 ▸ 実地 / QP54A011
理由で解く 理学療法士
依頼内容や手順は覚えている(記憶は保たれる)が、計画立案・優先順位づけ・段取りができないのは遂行機能障害。びまん性軸索損傷では前頭葉機能が障害されやすい。
遂行機能(実行機能)は、目標設定・計画立案・優先順位づけ・順序立てた実行・自己モニタリングを担う前頭前野中心の高次脳機能である。本例は『仕事の内容や方法は覚えている』ことから記憶は保たれており、記憶障害では説明できない。一方で『何から手を付ければよいか優先順位が付けられず段取りができない』のは、まさに計画・順序立ての障害であり遂行機能障害に合致する。びまん性軸索損傷では広汎な白質・前頭葉連絡線維の損傷により遂行機能障害・注意障害・易疲労が生じやすく、外見上は身体機能が保たれていても社会復帰で顕在化する。よって正答は5『遂行機能障害』。作業手順の外在化(チェックリスト・手順書)、優先順位の明示、環境調整などの代償的アプローチが有効である。
| 障害 | 中核症状 |
|---|---|
| 遂行機能障害 | 計画・優先順位づけ・段取りの障害 |
| 記憶障害 | 新規情報の記銘・保持・想起の障害 |
| 失行 | 運動可能でも意図した動作ができない |
| 失認 | 感覚は保たれるが対象を認知できない |
解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。