学習トップ理由で解く 理学療法士第11章 ▸ 実地 / QP54A004

理由で解く 理学療法士

QP54A004 理学療法評価学

出典:第54回理学療法士国家試験(2019)午前 問4
問題
検査方法を図に示す。
この検査で陽性となるのはどれか。
図
選択肢
1 アキレス腱断裂
2 膝蓋骨脱臼
3 大腿筋膜張筋短縮
4 大腿四頭筋短縮
5 ハムストリングス損傷
解答
正解5(5)
解説

問3と同じ図=SLRテストである。下肢を伸展挙上すると坐骨神経とともにハムストリングスが強く伸張されるため、選択肢の中ではハムストリングス損傷で陽性となる。

図は背臥位で膝を伸展したまま下肢を挙上するSLRテストであり、この操作では坐骨神経が引き伸ばされると同時に、股関節と膝関節をまたぐハムストリングスも強く伸張される。そのため腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛に加え、ハムストリングスに損傷や伸張性低下があれば大腿後面の痛みと挙上制限が出現し、陽性所見となる。選択肢の中で下肢後面の伸張によって症状が誘発されるのはハムストリングス損傷だけであり、正答は5である。アキレス腱断裂は腹臥位で下腿三頭筋を握るThompsonテストで、足関節が底屈しないことをもって判定する。膝蓋骨脱臼は膝蓋骨を外側へ押して不安感を誘発するapprehension test(膝蓋骨不安感テスト)で評価する。大腿筋膜張筋・腸脛靱帯の短縮は側臥位で行うOberテストが陽性となる。大腿四頭筋の短縮は腹臥位で膝を屈曲させ、殿部が持ち上がる尻上がり現象(Elyテスト)でみる。いずれも下肢伸展挙上では評価できない。

✗ 1. 誤り
アキレス腱断裂
アキレス腱断裂は腹臥位で下腿三頭筋を握るThompsonテストで判定し、下肢挙上では評価できない
✗ 2. 誤り
膝蓋骨脱臼
膝蓋骨脱臼は膝蓋骨を外側へ押す不安感テストで診る。下肢を挙上しても誘発されない
✗ 3. 誤り
大腿筋膜張筋短縮
大腿筋膜張筋・腸脛靱帯の短縮は側臥位で行うOberテストで陽性となる
✗ 4. 誤り
大腿四頭筋短縮
大腿四頭筋の短縮は腹臥位で膝を屈曲させ尻上がり現象をみるElyテストで診る
✓ 5. 正しい
ハムストリングス損傷
下肢伸展挙上でハムストリングスが伸張され、大腿後面の痛みや挙上制限として陽性になる
ポイント
  • OCR破損により問題文・図・選択肢が復元不能
  • 問3と対をなす連問
  • 正答は選択肢5
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