学習トップ理由で解く 理学療法士第11章 ▸ 実地 / QP54A003

理由で解く 理学療法士

QP54A003 理学療法評価学

出典:第54回理学療法士国家試験(2019)午前 問3
問題
検査方法を図に示す。
この検査方法はどれか。
図
選択肢
1 Oberテスト
2 Patrickテスト
3 SLRテスト
4 Thomasテスト
5 Thompsonテスト
解答
正解3(3)
解説

背臥位で膝を伸展したまま下肢を挙上する図はSLRテストである。挙上に伴う坐骨神経とハムストリングスの伸張をみる検査で、他の4つとは肢位がはっきり異なる。

図は背臥位の患者の下肢を、検者が膝を伸展位に保ったまま持ち上げている場面で、これはSLR(下肢伸展挙上)テストである。挙上に伴って坐骨神経が伸張され、下肢後面に放散痛が誘発されれば腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛を疑う。痛みがなくても挙上角度が小さければハムストリングスの伸張性低下として評価できる。他の選択肢は肢位も目的も明らかに異なる。Oberテストは側臥位で行い、下垂させた下肢が下がりきらなければ大腿筋膜張筋・腸脛靱帯の短縮を疑う。Patrickテストは背臥位で検側の足を対側の膝に乗せ、股関節を屈曲・外転・外旋させて股関節や仙腸関節の病変をみる。Thomasテストは対側の股関節を胸へ抱え込み、検側の大腿が床から浮けば股関節屈曲拘縮を疑う。Thompsonテストは腹臥位で下腿三頭筋を握り、足関節が底屈しなければアキレス腱断裂を疑う。したがって図に一致するのは3のSLRテストである。

✗ 1. 誤り
Oberテスト
側臥位で大腿筋膜張筋・腸脛靱帯の短縮をみる検査。背臥位で下肢を挙げる図と肢位が違う
✗ 2. 誤り
Patrickテスト
股関節を屈曲・外転・外旋させ股関節や仙腸関節をみる検査。あぐら様の肢位で図と異なる
✓ 3. 正しい
SLRテスト
背臥位で膝伸展位のまま下肢を挙上する図に一致し、坐骨神経の伸張をみる検査
✗ 4. 誤り
Thomasテスト
対側の股関節を抱え込み股関節屈曲拘縮をみる検査。片脚だけを挙上する図とは手技が違う
✗ 5. 誤り
Thompsonテスト
腹臥位で下腿三頭筋を握りアキレス腱断裂をみる検査。下肢の挙上とは無関係
ポイント
  • OCR破損により図・選択肢が復元不能
  • 第54回午前3は図から検査法を同定する連問
  • 正答は選択肢3
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