学習トップ理由で解く 理学療法士第4章 ▸ 一般 / QP53P092

理由で解く 理学療法士

QP53P092 臨床医学大要

出典:第53回理学療法士国家試験(2018)午後 問92
問題
末梢血に大型の赤血球が出現するのはどれか。
選択肢
1 再生不良性貧血
2 消化管出血
3 鉄欠乏性貧血
4 溶血性貧血
5 葉酸欠乏性貧血
解答
正解5(葉酸欠乏性貧血)
解説

大型赤血球(大球性・MCV高値)を呈するのはビタミンB12・葉酸欠乏による巨赤芽球性貧血。DNA合成障害で核成熟が遅れ細胞が大型化する。

赤血球の大きさはMCV(平均赤血球容積)で表され、貧血は小球性・正球性・大球性に分けられる。葉酸やビタミンB12はDNA合成に必須で、欠乏すると細胞質は成熟するのに核の成熟(DNA合成)が遅れる核・細胞質成熟解離を生じ、赤芽球が巨大化して巨赤芽球性貧血(大球性貧血、MCV高値)となる。鉄欠乏や慢性出血ではヘモグロビン合成が障害され小球性低色素性となり、再生不良性・溶血性は基本的に正球性である。したがって大型赤血球が出現するのは葉酸欠乏性貧血である。

✗ 1. 誤り
再生不良性貧血
造血幹細胞障害による汎血球減少で、赤血球は正球性正色素性
✗ 2. 誤り
消化管出血
慢性出血では鉄が失われ小球性低色素性貧血となる
✗ 3. 誤り
鉄欠乏性貧血
ヘモグロビン合成障害で小球性低色素性(MCV低下)となる
✗ 4. 誤り
溶血性貧血
赤血球破壊亢進による貧血で基本は正球性、網赤血球は増加するが成熟赤血球は大型化しない
✓ 5. 正しい
葉酸欠乏性貧血
DNA合成障害による巨赤芽球性貧血で大球性(MCV高値)となる
ポイント
  • 大球性(MCV高値)=巨赤芽球性貧血(葉酸・ビタミンB12欠乏)
  • 小球性(MCV低値)=鉄欠乏・慢性出血
  • 核・細胞質の成熟解離で赤芽球が巨大化する
比較表
赤血球容積(MCV)による貧血分類
分類MCV代表疾患
小球性低値鉄欠乏性貧血・慢性出血
正球性正常再生不良性貧血・溶血性貧血・急性出血
大球性高値葉酸/ビタミンB12欠乏(巨赤芽球性貧血)
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