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理由で解く 理学療法士

QP53P082 臨床医学大要

出典:第53回理学療法士国家試験(2018)午後 問82
問題
失語症分類と特徴の組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 Broca失語 ― 非流暢 ― 軽〜中等度の障害
2 Wernicke失語 ― 流暢 ― 良好
3 健忘失語 ― 非流暢 ― 良好
4 超皮質性運動失語 ― 流暢 ― 重度の障害
5 伝導失語 ― 非流暢 ― 中等〜重度の障害
解答
正解1(Broca失語 ― 非流暢 ― 軽〜中等度の障害)
解説

失語症は「流暢性」「聴理解」「復唱」の3軸で古典分類する。Broca失語は非流暢で理解は比較的保たれる(軽〜中等度障害)ため正しい。

古典的失語症分類は、発話の流暢性・聴覚的理解・復唱の可否で類型化する。前方(下前頭回=Broca野)病変では発話が非流暢(努力性・失文法・発語失行を伴う)となる一方、聴理解は比較的良好に保たれ、障害があっても軽〜中等度にとどまる。したがって選択肢1が正しい。逆に後方(上側頭回=Wernicke野)病変では発話は流暢だが錯語が多く、聴理解が重度に障害される。復唱は、Broca・Wernickeでは障害され、超皮質性失語では保たれ、伝導失語では選択的に障害されるという鑑別軸になる。

✓ 1. 正しい
Broca失語 ― 非流暢 ― 軽〜中等度の障害
前方病変で非流暢、聴理解は比較的保たれ障害は軽〜中等度
✗ 2. 誤り
Wernicke失語 ― 流暢 ― 良好
流暢だが聴理解は重度に障害される。「理解:良好」は誤り
✗ 3. 誤り
健忘失語 ― 非流暢 ― 良好
健忘失語(失名詞失語):流暢で聴理解も良好、喚語困難が主体。「非流暢」は誤り
✗ 4. 誤り
超皮質性運動失語 ― 流暢 ― 重度の障害
非流暢だが復唱は良好で、聴理解は保たれる。「流暢・理解重度障害」は誤り
✗ 5. 誤り
伝導失語 ― 非流暢 ― 中等〜重度の障害
流暢で聴理解も良好、復唱が選択的に障害される。「非流暢・理解中等〜重度障害」は誤り
ポイント
  • 失語の古典分類は流暢性・聴理解・復唱の3軸
  • Broca失語=非流暢・理解比較的良好・復唱障害
  • Wernicke失語=流暢・理解重度障害・復唱障害
  • 超皮質性失語=復唱が保たれる
  • 伝導失語=流暢・理解良好・復唱のみ障害
比較表
主要失語症タイプの鑑別
タイプ流暢性聴理解復唱
Broca失語非流暢比較的良好(軽〜中等度障害)障害
Wernicke失語流暢重度障害障害
健忘(失名詞)失語流暢良好良好
伝導失語流暢良好選択的に障害
超皮質性運動失語非流暢良好良好
超皮質性感覚失語流暢障害良好
全失語非流暢重度障害障害
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