学習トップ理由で解く 理学療法士第11章 ▸ 実地 / QP53P020

理由で解く 理学療法士

QP53P020 理学療法評価学

出典:第53回理学療法士国家試験(2018)午後 問20
問題
71歳の男性。うっ血性心不全。2週前から顔面と下肢とに浮腫がみられるようになり、安静にしていても呼吸困難があるため入院となった。入院2日後、離床練習開始となった。医療面接における質問で重要性が低いのはどれか。
選択肢
1 「咳や痰はないですか」
2 「仰向けで寝られますか」
3 「喉が渇きやすいですか」
4 「息切れは少なくなりましたか」
5 「手足のむくみは少なくなりましたか」
解答
正解3(「喉が渇きやすいですか」)
解説

心不全の離床では肺うっ血・体液貯留の増悪徴候を確認する。咳痰・起坐呼吸・息切れ・浮腫の変化は重要だが、口渇は直接の指標とならず重要性が低い。

うっ血性心不全の離床にあたっては、運動負荷で心不全が増悪していないかを症状から把握することが重要である。肺うっ血を反映する咳・痰、起坐呼吸(仰臥位で呼吸困難が強まらないか)、労作時の息切れの改善度、体液貯留を示す浮腫の増減は、いずれもリスク管理・治療効果判定の要となる質問である。一方「喉が渇きやすいか」は心不全のうっ血状態を直接反映せず(むしろ心不全では水分・塩分制限を行う)、モニタリング上の重要性は低い。よって答えは3。

✗ 1. 誤り
「咳や痰はないですか」
肺うっ血・肺水腫の徴候を反映し重要(重要)
✗ 2. 誤り
「仰向けで寝られますか」
起坐呼吸の有無を確認し左心不全の増悪を評価、重要(重要)
✓ 3. 正しい
「喉が渇きやすいですか」
うっ血状態を直接反映せず重要性が低い(正=答え)
✗ 4. 誤り
「息切れは少なくなりましたか」
労作時呼吸困難の改善度=治療効果とリスク判定に重要(重要)
✗ 5. 誤り
「手足のむくみは少なくなりましたか」
体液貯留の増減を評価し重要(重要)
ポイント
  • 心不全の離床指標=咳痰・起坐呼吸・息切れ・浮腫の変化
  • 口渇はうっ血状態を直接反映せず重要性が低い
比較表
うっ血性心不全のモニタリング項目
項目反映する病態
咳・痰肺うっ血・肺水腫
起坐呼吸(臥位で呼吸困難)左心不全の増悪
労作時息切れ心予備能・治療効果
浮腫体液貯留
口渇うっ血と直接関連せず(重要性低)
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 理学療法士
App Store入手