学習トップ / 理由で解く 理学療法士 / 第11章 ▸ 実地 / QP53P006
理由で解く 理学療法士

患者右側の視床出血(感覚中継核の障害)なので、対側である左半身(左手)の感覚脱失が最も生じやすい。
頭部単純CT水平断で、患者の右側(放射線科的表示のため画像では左寄り、「右」表示側)の視床〜大脳基底核領域に、境界明瞭な円形の高吸収域(白い血腫)を認める。急性期の脳出血像であり、第三脳室のすぐ外側という位置から視床出血と読める。視床は全身の体性感覚を大脳皮質へ中継する感覚の中継核(VPL/VPM)であるため、視床出血では対側の感覚障害(しびれ・感覚脱失、いわゆる視床症候群)が最も生じやすい。本図の血腫は患者の右側にあるので、生じる感覚障害は対側の左半身、すなわち「左手の感覚が脱失する」となり、選択肢4が正答。他の選択肢(失行・逆行性健忘・半側空間無視・相貌失認)は頭頂葉皮質や側頭・後頭葉など別部位の障害で生じる症状であり、本図の視床の病変部位とは一致しない。
| 部位 | 代表的症状 |
|---|---|
| 被殻 | 対側片麻痺(運動優位) |
| 視床 | 対側の感覚障害(視床症候群) |
| 皮質下(頭頂葉) | 半側空間無視・失行など |
| 小脳 | 運動失調・めまい・嘔吐 |
| 脳幹(橋) | 意識障害・四肢麻痺・縮瞳 |
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