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理由で解く 理学療法士

QP53A047 理学療法治療学

出典:第53回理学療法士国家試験(2018)午前 問47
問題
GMFCSレベルIIの痙直型脳性麻痺児に対する運動指導で最も適しているのはどれか。
選択肢
1 車椅子の駆動練習
2 割り座での座位練習
3 歩行補助具なしでの歩行練習
4 バニーホッピングによる四つ這い移動練習
5 スタンディングボードを用いての立位練習
解答
正解3(歩行補助具なしでの歩行練習)
解説

GMFCSレベルIIは歩行補助具なしで歩行可能(ただし制限あり)のレベル。歩行補助具なしでの歩行練習が最も適する。

GMFCS(粗大運動能力分類システム)レベルIIは、手すりなど支持のない状況でも歩行できるが、屋外・階段や長距離・不整地では制限があり走行やジャンプに困難を伴うレベルである。したがって歩行能力を活かし、歩行補助具なしでの歩行練習を行うのが最も適切。車椅子駆動はレベルIV程度、スタンディングボードでの立位練習は自力立位・歩行が困難なレベルIV〜Vが対象。割り座(両下肢を内旋位で座るW座り)は股関節内転・内旋を助長し痙直型では股関節脱臼リスクや変形を招くため避ける。バニーホッピング(両下肢同時屈伸の四つ這い)も対称的な屈曲パターンを強め好ましくない。

✗ 1. 誤り
車椅子の駆動練習
歩行可能なレベルIIには不要、車椅子はレベルIV程度が対象
✗ 2. 誤り
割り座での座位練習
W座りは股関節内転・内旋を助長し脱臼・変形を招くため避ける
✓ 3. 正しい
歩行補助具なしでの歩行練習
レベルIIは補助具なし歩行が可能で最も適する
✗ 4. 誤り
バニーホッピングによる四つ這い移動練習
対称的屈曲パターンを強化し好ましくない
✗ 5. 誤り
スタンディングボードを用いての立位練習
自力立位困難なレベルIV〜V向けで不適
ポイント
  • GMFCSレベルII=補助具なし歩行可、屋外・不整地で制限
  • 痙直型ではW座り(割り座)を避ける
  • スタンディングボード・車椅子は重症度の高いレベル向け
比較表
GMFCSレベルと移動能力の概略
レベル移動能力
I制限なく歩行、走行・ジャンプに軽度制限
II補助具なし歩行可、不整地・階段で制限
III手持ち歩行補助具を使用して歩行
IV自力移動制限、車椅子・電動を使用
V自力移動が極めて困難、全介助
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