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理由で解く 理学療法士

QP52P069 生理学

出典:第52回理学療法士国家試験(2017)午後 問69
問題
代謝について正しいのはどれか。
選択肢
1 エネルギー代謝率〈RMR〉は基礎代謝量を基準とした運動強度である。
2 基礎代謝量〈BM〉は同性で同年齢ならば体重に比例する。
3 呼吸商〈RQ〉は摂取する栄養素によらず一定である。
4 代謝当量〈MET〉は安静臥位時の代謝量を基準とした運動強度である。
5 特異動的作用〈SDA〉とは食物摂取後の消費エネルギーの減少である。
解答
正解1(エネルギー代謝率〈RMR〉は基礎代謝量を基準とした運動強度である。)
解説

RMR=(運動時代謝量−安静時代謝量)÷基礎代謝量。基礎代謝量を基準にした運動強度指標である。

エネルギー代謝率(RMR)は、運動に要したエネルギー(運動時代謝量から安静時代謝量を引いた値)を基礎代謝量で割った、基礎代謝量を基準とする運動強度の指標であり正しい。基礎代謝量は体表面積に比例し、体重そのものに比例するわけではない。呼吸商(RQ=CO2産生量/O2消費量)は栄養素で異なり、糖質1.0・脂質約0.7・蛋白質約0.8である。代謝当量(MET)は安静座位時の代謝量(酸素摂取量約3.5mL/kg/分)を1METとする指標で、安静臥位ではない。特異動的作用(SDA)は食物摂取後に代謝が亢進しエネルギー消費が「増加」する現象で、減少ではない。

✓ 1. 正しい
エネルギー代謝率〈RMR〉は基礎代謝量を基準とした運動強度である。
(運動時−安静時)÷基礎代謝量で定義され正しい
✗ 2. 誤り
基礎代謝量〈BM〉は同性で同年齢ならば体重に比例する。
体表面積に比例する。体重に単純比例ではない
✗ 3. 誤り
呼吸商〈RQ〉は摂取する栄養素によらず一定である。
糖質1.0・脂質0.7・蛋白0.8と栄養素で異なる
✗ 4. 誤り
代謝当量〈MET〉は安静臥位時の代謝量を基準とした運動強度である。
安静座位時の代謝量が1METの基準
✗ 5. 誤り
特異動的作用〈SDA〉とは食物摂取後の消費エネルギーの減少である。
摂取後の消費エネルギーの増加である
ポイント
  • RMR=(運動時−安静時代謝量)÷基礎代謝量
  • 基礎代謝量は体表面積に比例
  • 呼吸商:糖質1.0・脂質0.7・蛋白0.8/1MET=安静座位
比較表
エネルギー代謝の指標
指標内容
RMR(エネルギー代謝率)基礎代謝量を基準とした運動強度
MET(代謝当量)安静座位時代謝(約3.5mL/kg/分)を1とした運動強度
RQ(呼吸商)CO2産生量/O2消費量、栄養素で異なる
SDA(特異動的作用)食物摂取後のエネルギー消費の増加
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