学習トップ / 理由で解く 理学療法士 / 第11章 ▸ 実地 / QP52P003
理由で解く 理学療法士

転子果長(=大腿長+下腿長)は左右同じで骨幹部は正常、棘果長のみ左が短い=短縮部位は大転子より近位の股関節(骨頭・頸部変形/内反股)であり、左は棘果長81.0cm/転子果長79.5cmとなる。
エックス線写真は骨盤・両股関節を写し、両側とも大腿骨頭の扁平化・頸部短縮による内反股様変形と大転子高位を認め、大腿骨骨幹部に骨折・変形はない。すなわち脚長差の原因は大転子より近位(股関節部)にある。ここで、転子果長(大転子〜外果)=大腿長+下腿長である。右は大腿長44.0+下腿長35.5=79.5cm。左は大腿骨骨幹部が正常で骨折なく、下腿長も左右同一(35.5)であるため大腿長も右と同じ44.0とみなせ、左の転子果長も44.0+35.5=79.5cmとなる(転子以下は左右差なし)。一方、棘果長(上前腸骨棘〜内果)は股関節部の変形の影響を受け、右83.0cmに対し左は短縮する。棘果長と転子果長の差(右3.5cm)が左では小さくなることが股関節部短縮を示す。以上より左は棘果長81.0cm/転子果長79.5cmが正しい。棘果長のみが左右で異なり転子果長が同じ=短縮部位が大転子より近位(股関節)という所見が、X線の骨頭・頸部変形と合致する。
| 測定法 | 基準点 | 影響を受ける病変レベル |
|---|---|---|
| 棘果長(SMD) | 上前腸骨棘〜内果 | 股関節を含む下肢全体 |
| 転子果長(TMD) | 大転子〜外果 | 大転子より遠位(大腿・下腿骨)のみ |
| 大腿長 | 大転子〜膝関節外側裂隙 | 大腿骨 |
| 下腿長 | 膝関節裂隙〜外果 | 下腿骨 |
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