学習トップ理由で解く 理学療法士第6章 ▸ 一般 / QP52A080

理由で解く 理学療法士

QP52A080 臨床心理学

出典:第52回理学療法士国家試験(2017)午前 問80
問題
行動療法の技法でないのはどれか。
選択肢
1 精神分析
2 系統的脱感作法
3 曝露反応妨害法
4 トークンエコノミー法
5 バイオフィードバック法
解答
正解1(精神分析)
解説

精神分析は無意識の葛藤を扱う力動的精神療法で、学習理論に基づく行動療法とは系譜が異なる。

行動療法は学習理論(古典的・オペラント条件づけ)を基盤に、観察可能な行動の変容を目指す技法群である。系統的脱感作法(不安階層に沿った拮抗制止)、曝露反応妨害法(強迫行為を伴わない曝露、ERP)、トークンエコノミー法(代用貨幣による強化)、バイオフィードバック法(生体情報を提示して自己制御を学習)はいずれも行動療法に含まれる。一方、精神分析はフロイトに始まる力動的精神療法で、自由連想などを通じ無意識の葛藤を洞察させる技法であり、学習理論に基づく行動療法には該当しない。よって『行動療法の技法でないもの』は精神分析である。

✓ 1. 誤り
精神分析
無意識の葛藤を自由連想などで洞察する力動的精神療法で、行動療法ではない(正=技法でない)
✗ 2. 正しい
系統的脱感作法
不安階層とリラクセーションを用い拮抗制止で不安を低減する行動療法(誤=行動療法である)
✗ 3. 正しい
曝露反応妨害法
不安刺激に曝露し強迫行為を妨害する行動療法(強迫症に有効)(誤=行動療法である)
✗ 4. 正しい
トークンエコノミー法
望ましい行動をトークンで強化するオペラント技法(誤=行動療法である)
✗ 5. 正しい
バイオフィードバック法
生体反応を提示して自己制御を学習させる行動療法的技法(誤=行動療法である)
ポイント
  • 行動療法=学習理論に基づき観察可能な行動を変容
  • 系統的脱感作・曝露反応妨害・トークンエコノミー・バイオフィードバックは行動療法
  • 精神分析=無意識の葛藤を扱う力動的精神療法(別系譜)
比較表
精神療法の分類
技法分類・基盤
精神分析力動的精神療法(無意識の洞察)
系統的脱感作法行動療法(拮抗制止)
曝露反応妨害法行動療法(曝露・ERP)
トークンエコノミー法行動療法(オペラント強化)
バイオフィードバック法行動療法(生体自己制御)
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