学習トップ理由で解く 理学療法士第12章 ▸ 実地 / QP52A019

理由で解く 理学療法士

QP52A019 理学療法治療学

出典:第52回理学療法士国家試験(2017)午前 問19
問題
脊髄損傷患者の車椅子上での除圧動作を図に示す。損傷レベルの上位から下位への順序で正しいのはどれか。
図
選択肢
1 B → C → D → A
2 B → D → C → A
3 C → B → A → D
4 D → B → A → C
5 D → C → B → A
解答
正解2(B → D → C → A)
解説

車椅子上の除圧は必要な機能が少ない順=損傷レベル上位順で、全介助の後方傾斜(B)→前方傾斜(D)→側方傾斜(C)→プッシュアップ(A)。

図はいずれも車椅子上での除圧(褥瘡予防のための坐骨部圧再分配)動作で、除圧に必要な上肢・体幹機能が多いほど損傷レベルは下位(軽度)となる。B=介助者が車椅子ごと後方へ傾ける全介助の後方傾斜で、自力除圧できない最上位(高位頸髄)。D=体幹を前方へ深く倒す前方傾斜で、腕をかけて重力を利用でき比較的高位でも遂行可能。C=体幹を側方へ倒す側方傾斜で、片側上肢の支持を要する。A=肘を伸展ロックしてプッシュアップし殿部を持ち上げる動作で上腕三頭筋(C7以下)を要する最下位。したがって損傷レベルの上位→下位はB→D→C→Aとなる。

✗ 1. 誤り
B → C → D → A
全介助(B)を最上位に置く点は正しいが、側方傾斜(C)と前方傾斜(D)の順が逆。前方傾斜の方が高位で可能なため誤
✓ 2. 正しい
B → D → C → A
全介助の後方傾斜(B,最上位)→前方傾斜(D)→側方傾斜(C)→プッシュアップ(A,最下位)。損傷レベル上位→下位=必要な上肢機能が少ない→多い順で正しい
✗ 3. 誤り
C → B → A → D
側方傾斜(C)を最上位、全介助(B)を2番目とし、自力除圧不能な全介助が最上位でない点で誤
✗ 4. 誤り
D → B → A → C
前方傾斜(D)を最上位、全介助(B)を2番目とし、最も機能を要さない全介助が最上位でない点で誤
✗ 5. 誤り
D → C → B → A
全介助(B)を3番目に置き、最も機能を要さない全介助が最上位でない点で誤
ポイント
  • 除圧法は残存上肢・体幹機能で決まる
  • 上位頸髄=体幹の前方・側方傾斜
  • C7以下=上腕三頭筋によるプッシュアップ
比較表
残存レベルと除圧動作の目安
残存レベル主な除圧動作
上位頸髄(〜C6)体幹を前方・側方へ傾ける
C7以下(三頭筋使用可)アームレストを押すプッシュアップ
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