学習トップ理由で解く 理学療法士第12章 ▸ 実地 / QP52A017

理由で解く 理学療法士

QP52A017 理学療法治療学

出典:第52回理学療法士国家試験(2017)午前 問17
問題
右人工股関節置換術(後方侵入)後の患者の靴下の着脱動作として正しいのはどれか。2つ選べ。
図
選択肢
1 1
2 2
3 3
4 4
5 5
解答
正解2(2)、4(4)
解説

後方進入THA後の靴下着脱は、股関節の過屈曲・内転・内旋を避け、外転外旋位(図2)または自助具(図4)で行う。

後方進入の人工股関節置換術後は、股関節の過屈曲(約90°超)・内転・内旋、およびこれらの複合肢位が後方脱臼の危険を高めるため禁忌である。図1・図5はいずれも体幹を深く前屈して足へ手を伸ばしており、股関節の過屈曲を招くため不適切。図3は挙上下肢を内転・内旋気味にして前屈しており、屈曲+内転+内旋という最も脱臼しやすい複合肢位となるため不適切。これに対し図2は下肢を外転・外旋位(膝を外に開く)に保つことで過度な屈曲や内転・内旋を避けており安全。図4は下肢を伸展位に保ち、ソックスエイド様の長柄自助具を用いて前屈せずに靴下を通しているため安全。したがって正しいのは2と4である。

✗ 1. 誤り
1
椅子座位で体幹を深く前屈し股関節を過屈曲させる肢位で、後方脱臼の危険がある
✓ 2. 正しい
2
挙上した下肢を膝を外に開いて外転・外旋位に保ち、股関節屈曲を抑えて足に到達しており禁忌肢位を避けられる
✗ 3. 誤り
3
屈曲に内転・内旋が加わる複合肢位で、後方進入で最も脱臼しやすく危険
✓ 4. 正しい
4
ソックスエイド(自助具)を使用する:下肢を伸展位に保ったまま長柄の用具で靴下を通し、股関節を過屈曲させずに装着できる
✗ 5. 誤り
5
床に座り股関節を深く屈曲させる肢位で、過屈曲による後方脱臼の危険がある
ポイント
  • 後方進入THAの脱臼肢位=屈曲+内転+内旋
  • 靴下は股関節を深屈曲・内転・内旋させずに着脱
  • ソックスエイド等の自助具が有効
比較表
THA進入法別の脱臼肢位(禁忌肢位)
進入法避けるべき肢位
後方進入屈曲+内転+内旋
前方・前側方進入伸展+内転+外旋
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 理学療法士
App Store入手