学習トップ / 理由で解く 理学療法士 / 第11章 ▸ 実地 / QP52A005
理由で解く 理学療法士

歩行異常は『異常の種類』と『左右(どの筋がどちら側で弱いか)』をセットで判断する。遊脚後期の膝過伸展=ハムストリングス(膝伸展の遠心性制動筋)低下、踵足歩行=下腿三頭筋、尖足/下垂足=前脛骨筋、Trendelenburg徴候=立脚側中殿筋。本症例は右のハムストリングス(3)と下腿三頭筋(2)が弱い点が鍵。
各筋の筋力低下が『どの歩行相・どちら側』の異常を生むかを問う設問。有意に低下しているのは右ハムストリングス(3)と右下腿三頭筋(2)で、他は4〜5と概ね保たれる。遊脚後期(terminal swing)ではハムストリングスが遠心性に働いて膝の急激な伸展を制動しているため、右ハムストリングスの低下により制動が不十分となり、右遊脚後期に膝過伸展傾向が予想される。したがって公式正答は5。他肢は、踵足歩行なら下腿三頭筋が弱い右側に出るはずで『左』が誤り、尖足は前脛骨筋低下で生じるが右前脛骨筋は正常、Trendelenburgは立脚側中殿筋の問題で右中殿筋は正常のため右では起きず、分回しは左に低下がなく根拠がない、といずれも否定される。
| 筋 | 低下時の歩行異常 |
|---|---|
| 中殿筋 | Trendelenburg徴候・墜落歩行 |
| ハムストリングス | 遊脚後期の膝過伸展 |
| 前脛骨筋(背屈筋) | 下垂足・鶏歩・分回し・尖足 |
| 下腿三頭筋 | 踵足歩行・蹴り出し低下 |
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