学習トップ理由で解く 看護師国試第3章 ▸ 一般 / Q115P034

理由で解く 看護師国試

Q115P034 健康支援と社会保障制度

出典:第115回看護師国家試験(2026)午後 問34
問題
入院中のAさん(43歳、男性)は脳梗塞による利き手の片麻痺がある。食事の自助具を選択することを目的に、看護師が連携する病院内の専門職で優先度が高いのはどれか。
選択肢
1 義肢装具士
2 作業療法士
3 臨床工学技士
4 医療ソーシャルワーカー
解答
正解2(作業療法士)
解説

食事動作などADL(日常生活動作)の訓練・自助具の選定は作業療法士〈OT〉の専門領域である。

作業療法士は、身体または精神に障害のある者に対し、応用的動作能力や社会的適応能力の回復を図るため「作業」(食事・整容などのADLを含む)を用いた訓練を行う専門職である(理学療法士及び作業療法士法)。利き手の片麻痺により食事動作が障害されたAさんに対し、残存機能の評価に基づいて太柄スプーンや滑り止めマットなどの自助具を選定するのは、まさに作業療法士の役割であり、連携の優先度が最も高い。

✗ 1. 誤り
義肢装具士
義肢・装具の採型・製作・適合を業とする職種であり、食事の自助具の選定は専門ではない
✓ 2. 正しい
作業療法士
ADL訓練や自助具・福祉用具の選定を専門とし、食事動作の再獲得支援の中心となる
✗ 3. 誤り
臨床工学技士
人工呼吸器や透析装置など生命維持管理装置の操作・保守を担う職種で、自助具は扱わない
✗ 4. 誤り
医療ソーシャルワーカー
経済的・社会的問題の相談援助や退院調整を担い、自助具の機能的選定は専門ではない
ポイント
  • 作業療法士=ADL(食事・整容など)の訓練と自助具の選定
  • 理学療法士=基本的動作能力(起立・歩行など)の回復
  • 職種の業務範囲は根拠法(理学療法士及び作業療法士法など)で規定されている
比較表
リハビリテーション関連職種の役割
職種主な役割
作業療法士〈OT〉応用的動作・ADL訓練、自助具の選定
理学療法士〈PT〉起立・歩行など基本的動作能力の回復訓練
言語聴覚士〈ST〉言語・聴覚・嚥下機能の訓練
義肢装具士義肢・装具の製作と身体への適合
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