学習トップ理由で解く 看護師国試第8章 ▸ 状況設定 / Q115A112

理由で解く 看護師国試

Q115A112 母性看護学

出典:第115回看護師国家試験(2026)午前 問112
問題
Aさん(24歳、初妊婦、事務職)は妊娠8週であり、両親と3人で暮らしている。パートナー(24歳、大学院2年生)は就職が決まっており、Aさんと結婚する予定である。 Aさんは「特に朝の気持ち悪さがつらくて、あまり食べられません。ご飯が炊き上がるにおいだけで吐き気がします」と話す。妊娠経過は順調である。
Aさんへの食事指導で適切なのはどれか。
選択肢
1 「食事は温めましょう」
2 「空腹の状態にしましょう」
3 「食べたいときに食べましょう」
4 「赤ちゃんのために栄養を考えて食べましょう」
解答
正解3(「食べたいときに食べましょう」)
解説

つわりの時期は、食べられるときに食べられるものを少量ずつ摂るのが原則。栄養バランスや規則正しさより「食べられること」を優先する。

Aさんは妊娠8週で、においを契機とした悪心・食欲低下(つわり)を訴えている。つわりは妊娠5〜6週頃に始まり12〜16週頃までに自然軽快することが多く、妊娠初期は胎児がまだ小さく母体の貯蔵栄養で十分まかなえるため、この時期に栄養バランスを厳密に求める必要はない。援助の基本は、空腹を避けて少量頻回に、食べたいときに食べられるものを摂ることであり、においの強い温かい食事は避けて冷ましたものを勧める。したがって「食べたいときに食べましょう」が適切である。

✗ 1. 誤り
「食事は温めましょう」
温かい食事はにおい(湯気)が立ちやすく、炊飯のにおいで吐き気を催すAさんには悪心を誘発する。冷ました食事や冷たい食品の方がにおいが少なく食べやすい
✗ 2. 誤り
「空腹の状態にしましょう」
空腹はかえって悪心を増強する。空腹を避けるため少量頻回摂取やクラッカーなどの間食を勧める
✓ 3. 正しい
「食べたいときに食べましょう」
つわり時は食事時間や形式にこだわらず、食べられるときに食べられるものを摂るのが原則で適切
✗ 4. 誤り
「赤ちゃんのために栄養を考えて食べましょう」
「赤ちゃんのために栄養を考えて食べましょう」:妊娠初期は栄養バランスより摂取できること自体を優先してよい時期であり、栄養を強調する指導はAさんの心理的負担を増やす
ポイント
  • つわりへの食事援助=少量頻回・食べたいときに食べられるものを
  • 空腹・強いにおい(温かい食事)は悪心を誘発するため避ける
  • 妊娠初期は栄養バランスの厳密さより摂取できることを優先してよい
比較表
つわりと妊娠悪阻の比較
項目つわり妊娠悪阻
位置づけ生理的(妊婦の50〜80%)病的・治療が必要
症状悪心・嘔吐・食欲不振頻回嘔吐・5%以上の体重減少・脱水・ケトン尿
対応少量頻回・食べられるものを・においを避ける入院・輸液(ビタミンB1補充でウェルニッケ脳症予防)
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 看護師国試
App Store入手