学習トップ / 理由で解く 看護師国試 / 第5章 ▸ 状況設定 / Q115A096
理由で解く 看護師国試
胃を用いた食道再建後は貯留能が低下する。少量頻回食・よく噛む・食後すぐ臥床しない、が指導の三本柱。
胃を持ち上げて食道を再建すると、胃の貯留能・排出調節機能が失われ、一度に食べられる量が減り(Aさんの「すぐおなかがいっぱいになる」という訴えに合致)、ダンピング症候群や逆流を起こしやすくなる。よく噛んで細かくしてから飲み込むことは、吻合部の通過障害を防ぎ、消化を助け、急速な食物流入によるダンピング症候群の予防にもなるため適切である。食後すぐの臥床は再建胃からの逆流(逆流性食道炎・誤嚥)を招くため、食後30分〜1時間程度は座位で過ごす。貯留能が低下しているため1日5〜6回の分割食・間食で必要量を補うのが原則であり、3食に集約する指導は逆である。水分で流し込む食べ方は急速流入によるダンピングやむせ・誤嚥の原因となる。
| 分類 | 発症時期 | 機序 | 主な症状 |
|---|---|---|---|
| 早期ダンピング | 食後30分以内 | 高浸透圧の食物が急速に腸へ流入し循環血漿量が減少 | 冷汗・動悸・めまい・腹痛・下痢 |
| 後期(晩期)ダンピング | 食後2〜3時間 | 急速な糖吸収→インスリン過剰分泌→低血糖 | 脱力感・冷汗・手指振戦・空腹感 |
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