学習トップ / 理由で解く 看護師国試 / 第5章 ▸ 状況設定 / Q114P099
理由で解く 看護師国試
膀胱全摘・回腸導管造設という骨盤内手術後に新たに出現した勃起障害は、勃起に関わる骨盤内の自律神経(勃起神経)損傷が原因と考えられる。
勃起は骨盤内を走る副交感神経(勃起神経、骨盤神経叢)が陰茎海綿体への血流を増やすことで起こる。膀胱全摘出術など骨盤内の広範な手術では、この勃起神経が損傷されやすく、術後に勃起障害が生じることが多い。Aさんは『術後から、これまでにはなかった』勃起障害が出現しており、手術による神経損傷が最も考えられる(選択肢2が正しい)。テストステロン値13.5pg/mLは基準値4.6〜19.6pg/mL内で正常であり、性ホルモン分泌低下は否定的(選択肢1)。前問の検査で血糖102mg/dL・HbA1c5.4%と正常で糖尿病はない(選択肢3)。喫煙は動脈硬化を介し勃起障害の慢性的危険因子ではあるが、術後に新規かつ急に出現した経過を説明する直接原因としては神経損傷が最も妥当である(選択肢4)。
| 原因 | 本症例での評価 |
|---|---|
| 神経性(骨盤内手術など) | 膀胱全摘後に新規出現、最も合致(該当) |
| 内分泌性(テストステロン低下) | テストステロン正常で否定 |
| 血管性(糖尿病・動脈硬化・喫煙) | 血糖正常、術後の急な発症は説明しにくい |
| 心因性 | 本例では術後の身体的要因が明らか |
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