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理由で解く 看護師国試

Q114P066 母性看護学

出典:第114回看護師国家試験(2025)午後 問66
問題
頭位で出生した直後の児の頭部に腫脹を認めた。腫脹は骨縫合を越え、波動を触れず、数日後に消失した。出生直後に認められた児頭の腫脹で考えられるのはどれか。
選択肢
1 産瘤
2 骨重積
3 頭血腫
4 帽状腱膜下血腫
解答
正解1(産瘤)
解説

出生直後から存在し、骨縫合を越え、波動がなく、数日で消失する腫脹は産瘤。頭血腫は骨縫合を越えず波動を触れ、消失に数週間〜数か月かかる。

産瘤は、分娩時の産道の圧迫により先進部の皮下に生じる浮腫(うっ血性浮腫)で、出生直後から認められ、骨膜の外側にあるため骨縫合を越えて広がり、浮腫なので波動はなく、生後2〜3日で自然に消失する。設問の「出生直後から」「骨縫合を越える」「波動なし」「数日で消失」はすべて産瘤の特徴に一致する。頭血腫は骨膜下の血腫で骨縫合を越えず波動を触れ、生後数時間〜数日で明らかになり消失に数週〜数か月を要する。帽状腱膜下血腫は骨縫合を越えるが波動を触れ、増大すると貧血・ショックを起こしうる点で異なる。

✓ 1. 正しい
産瘤
先進部の皮下浮腫。出生直後から存在し、骨縫合を越え、波動なく、2〜3日で消失。設問の所見に一致
✗ 2. 誤り
骨重積
産道通過時に頭蓋骨どうしが重なり合う現象で、腫脹ではない
✗ 3. 誤り
頭血腫
骨膜下血腫のため骨縫合を越えず、波動を触れ、消失に数週間〜数か月かかる
✗ 4. 誤り
帽状腱膜下血腫
骨縫合を越えるが波動を触れ、出血が多いと貧血・ショックの危険がある
ポイント
  • 産瘤=皮下の浮腫:出生直後から、骨縫合を越える、波動なし、2〜3日で消失
  • 頭血腫=骨膜下の血腫:骨縫合を越えない、波動あり、数週間〜数か月で消失、黄疸増強に注意
  • 帽状腱膜下血腫:骨縫合を越え波動あり、大量出血で全身状態悪化の危険
比較表
新生児の頭部腫脹の鑑別
項目産瘤頭血腫帽状腱膜下血腫
性状皮下の浮腫骨膜下の血腫帽状腱膜下の血腫
骨縫合越える越えない越える
波動なしありあり
出現・消失出生直後に出現、2〜3日で消失生後徐々に明瞭化、数週〜数か月で消失増大しうる、貧血・ショックに注意
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