学習トップ理由で解く 看護師国試第5章 ▸ 一般 / Q113A042

理由で解く 看護師国試

Q113A042 成人看護学

出典:第113回看護師国家試験(2024)午前 問42
問題
肝切除術後3日の患者のドレーンから黄褐色の排液がみられた。考えられる原因はどれか。
選択肢
1 黄疸
2 出血
3 腹水
4 胆汁漏
解答
正解4(胆汁漏)
解説

肝切除後のドレーンから黄褐色〜黄金色の排液がみられたら、肝断端からの胆汁漏を第一に疑う。

肝切除術では肝の切離面(断端)に細い胆管が開存して残ることがあり、そこから胆汁が漏れる胆汁漏(胆汁瘻)は代表的な術後合併症である。胆汁はビリルビンを含むため黄褐色〜黄金色を呈し、術後数日のドレーン排液がこの色調に変化した場合は胆汁漏を強く疑う。よって4が正答である。正常な術後排液は血性→淡血性→淡々血性(漿液性)へと経過する。出血なら血性(赤色)、腹水は淡黄色透明の漿液性で、黄疸は血中ビリルビンの上昇による皮膚・眼球の黄染であってドレーン排液の色の直接の原因ではない。胆汁漏を放置すると胆汁性腹膜炎や腹腔内膿瘍に進展するため、排液の色・量の観察と早期報告が重要である。

✗ 1. 誤り
黄 疸
血中ビリルビン上昇による皮膚・粘膜の黄染であり、ドレーン排液が黄褐色になる直接の原因ではない
✗ 2. 誤り
出 血
排液は血性(鮮紅色〜暗赤色)を呈するため、黄褐色とは合致しない
✗ 3. 誤り
腹 水
漿液性で淡黄色透明の排液であり、濃い黄褐色は説明できない
✓ 4. 正しい
胆汁漏
肝断端の胆管から胆汁が漏出し、ビリルビンを含む黄褐色の排液となる。肝切除後の代表的合併症
ポイント
  • 肝切除後ドレーンの黄褐色排液=胆汁漏を疑う
  • 正常経過は血性→淡血性→漿液性
  • 胆汁漏の放置は胆汁性腹膜炎・腹腔内膿瘍のリスク
比較表
術後ドレーン排液の色と考えられる状態
排液の色考えられる状態
鮮紅色(血性)術後出血
淡血性→漿液性(淡黄色透明)正常な経過・腹水成分
黄褐色〜黄金色胆汁漏
混濁・膿性、悪臭感染・縫合不全
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