学習トップ / 理由で解く 看護師国試 / 第11章 ▸ 状況設定 / Q112P118
理由で解く 看護師国試
吸気時に胸郭が陥没し呼気時に膨隆する奇異呼吸は、多発肋骨骨折による胸壁動揺(フレイルチェスト)の特徴。
Bさんは家屋倒壊現場から救助された鈍的胸部外傷の傷病者で、頻呼吸と胸背部痛を訴え、吸気時に胸郭が陥没し呼気時に膨隆する奇異呼吸〈paradoxical movement〉を認める。連続する複数の肋骨がそれぞれ2か所以上で骨折すると、その部分の胸壁が周囲から遊離して動揺し、通常とは逆に吸気で陥没・呼気で膨隆する。これがフレイルチェスト(胸壁動揺)で、肺挫傷を伴い換気障害から呼吸不全に至りやすい。過換気症候群は心因性で外傷性の奇異呼吸を示さず、虚血性心疾患や腰椎圧迫骨折では吸気時の局所的な胸郭陥没という呼吸運動の異常は説明できない。
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