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理由で解く 看護師国試

Q112P110 精神看護学

出典:第112回看護師国家試験(2023)午後 問110
問題
Aさん(58歳、男性)は、年金の給付を受けて生活している父親(82歳)と2人暮らしで、母親は2年前に亡くなっている。20歳のときに統合失調症と診断された。20歳代で何回か仕事に就いたが長続きはしなかった。40歳からは無職で、デイケアへ通所していた。1年前にデイケアを中断してからは、ほとんどの時間を自宅で過ごしているが、月1回の外来通院は継続している。Aさんが飲まなかった薬がたくさん残っていることを父親が発見し、主治医に相談した。この相談をきっかけに、週1回の精神科訪問看護を導入することになった。初回訪問時にAさんは「薬は飲み忘れたんです。心配かけてごめんなさい」と父親と訪問看護師に話した。
初回訪問から1か月、訪問看護師はAさんが適切に服薬できていることを確認した。Aさんは「調子はいいですね。やる気も少し出てきました。主治医は今の薬を飲み続けるのがいいと話しています。ただ、夜の薬は朝に眠気が残るので昼まで寝てしまいます」と話した。このときの訪問看護師のAさんへの声かけで最も適切なのはどれか。
選択肢
1 「朝起きられるように毎朝の日課を何か作りましょう」
2 「朝に眠気が残ることを主治医に相談してみませんか」
3 「来週は朝早く一緒に散歩へ行けるように訪問しますね」
4 「朝起こしてもらうようにお父さんにお願いしてみませんか」
解答
正解2(「朝に眠気が残ることを主治医に相談してみませんか」)
解説

朝に残る眠気は向精神薬の持ち越し効果(副作用)の可能性があり、薬剤調整は医師の判断が必要なので主治医への相談を促すのが適切。

Aさんは服薬を継続でき状態は安定しているが、夜の薬による朝の眠気(持ち越し効果)で日中の生活に支障が出ている。これは薬剤の種類・量・服用時間の調整で改善しうる副作用であり、処方変更は医師の判断が必要である。したがって、症状を主治医に相談するよう促す声かけが最も適切。日課づくりや家族に起こしてもらう対応は副作用そのものへの対処にならず、散歩の提案も眠気の解決にはならない。

✗ 1. 誤り
「朝起きられるように毎朝の日課を何か作りましょう」
眠気(副作用)の根本原因に対処しておらず不適切
✓ 2. 正しい
「朝に眠気が残ることを主治医に相談してみませんか」
朝に眠気が残ることを主治医に相談してみませんか:薬剤調整が必要な副作用を医師につなぐ最も適切な対応
✗ 3. 誤り
「来週は朝早く一緒に散歩へ行けるように訪問しますね」
眠気の原因解決にならず本人の負担にもなりうる
✗ 4. 誤り
「朝起こしてもらうようにお父さんにお願いしてみませんか」
家族依存を強め副作用への対処にならない
ポイント
  • 朝の眠気=向精神薬の持ち越し効果(副作用)
  • 薬剤調整は医師の判断が必要
  • 副作用は主治医への相談につなぐ
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