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理由で解く 看護師国試

Q112A056 老年看護学

出典:第112回看護師国家試験(2023)午前 問56
問題
入院中の高齢者への看護師の対応で適切なのはどれか。
選択肢
1 入院当日から複数の看護師が関わる。
2 1回の訪室で多くの情報を聴取する。
3 1日のスケジュールは口頭で説明する。
4 退院後の生活を予測して情報収集する。
解答
正解4(退院後の生活を予測して情報収集する。)
解説

高齢者は環境変化に適応しにくく認知機能低下も起こりやすいため、入院時から退院後の生活を見据えて情報収集し、切れ目のない支援につなげることが適切。

高齢者の入院では、加齢に伴う予備力低下やせん妄・認知機能低下のリスクがあり、心身への負担を最小限にする配慮が求められる。入院早期から退院後の生活(ADL・介護力・住環境・社会資源)を予測して情報収集することで、退院支援や在宅移行を円滑にできる。一方で、担当者を絞る、負担の少ない情報聴取、視覚的な情報提示などが望ましく、他の選択肢は高齢者への負担や混乱を増やすため不適切である。

✗ 1. 誤り
入院当日から複数の看護師が関わる。
多数の人が関わると高齢者は誰が担当かわからず混乱・不安を招く。プライマリナーシングなど担当を明確にする方が望ましい
✗ 2. 誤り
1回の訪室で多くの情報を聴取する。
一度に多くを尋ねると高齢者は疲労し、正確な情報が得られにくい。回数を分け負担を軽減する
✗ 3. 誤り
1日のスケジュールは口頭で説明する。
口頭のみでは記憶保持が難しく理解しにくい。紙面や掲示など視覚的手段を併用すべき
✓ 4. 正しい
退院後の生活を予測して情報収集する。
入院早期から退院後を見据えて情報収集することで円滑な退院支援につながる
ポイント
  • 高齢者は環境変化に弱くせん妄・混乱のリスクが高い
  • 入院早期から退院後の生活を見据えた情報収集(退院支援)が重要
  • 説明は口頭のみでなく視覚的手段を併用する
比較表
高齢者入院時の看護配慮のポイント
観点望ましい対応
担当者担当を明確にし関わる人数を絞る
情報聴取回数を分け負担を軽減する
説明方法口頭+掲示・紙面など視覚的に
退院支援入院早期から退院後の生活を予測して情報収集
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