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理由で解く 看護師国試

Q111P057 人体の構造と機能

出典:第111回看護師国家試験(2022)午後 問57
問題
新生児や乳児が胎児期に母体から受け取った抗体は次のどれか。
選択肢
1 IgA
2 IgD
3 IgG
4 IgM
解答
正解3〈IgG〉
解説

胎盤を通過して胎児に移行する唯一の免疫グロブリンはIgGで、これが移行抗体として新生児を守る。

免疫グロブリンのうち胎盤を能動輸送で通過できるのはIgGのみである。胎児は妊娠後期に母体からIgGを受け取り、これが移行抗体として生後数か月間の感染防御を担う。移行抗体は生後徐々に減衰し、生後6か月ごろに最低となる。母乳(特に初乳)に多いのはIgAで、こちらは経腸的に粘膜免疫を補う。

✗ 1. 誤り
IgA
分泌型IgAは母乳・粘膜免疫の主役だが胎盤は通過しない
✗ 2. 誤り
IgD
B細胞表面に存在し機能が限定的で、胎盤通過や移行抗体には関与しない
✓ 3. 正しい
IgG
分子量が比較的小さく胎盤を通過する唯一のIg。母体からの移行抗体
✗ 4. 誤り
IgM
分子量が大きく(五量体)胎盤を通過できない。胎児・新生児自身が産生し感染の指標になる
ポイント
  • 胎盤を通過するのはIgGのみ
  • 移行抗体は生後6か月ごろに最低となる
  • 母乳(初乳)にはIgAが豊富
比較表
免疫グロブリンの特徴
種類特徴・役割
IgG血中に最多。胎盤を通過し移行抗体となる
IgA分泌型として母乳・粘膜面の局所免疫
IgM感染初期に最初に産生。胎盤非通過
IgEⅠ型アレルギー・寄生虫感染に関与
IgDB細胞表面。機能は限定的
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