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理由で解く 看護師国試

Q111A012 人体の構造と機能

出典:第111回看護師国家試験(2022)午前 問12
問題
有害物質を無毒化し排泄する臓器はどれか。
選択肢
1
2 肝臓
3 膵臓
4 大腸
解答
正解2(肝臓)
解説

薬物・アンモニアなどの有害物質を無毒化(解毒・代謝)し、胆汁を介して排泄するのは肝臓である。

肝臓は栄養素の代謝・貯蔵、胆汁生成のほか、体内に生じた有害物質を無毒化する「解毒(代謝)」の中心臓器である。腸内で発生した有害なアンモニアは、肝臓の尿素回路で毒性の低い尿素につくり変えられ、腎臓から尿として捨てられる。薬物や毒物はシトクロムP450などによる酸化・還元・加水分解(第1相反応)とグルクロン酸抱合など(第2相反応)を受け、水に溶けやすい形になって胆汁や尿へ移る。アルコールは肝臓でアルコール脱水素酵素によりアセトアルデヒドへ、さらにアセトアルデヒド脱水素酵素により酢酸へと分解される。この機能が破綻すると肝性脳症などを生じる。

✗ 1. 誤り
胃酸とペプシンによる消化・殺菌を担うが、有害物質の解毒臓器ではない
✓ 2. 正しい
肝臓
解毒(代謝)と胆汁を介した排泄を担う中心臓器
✗ 3. 誤り
膵臓
膵液(消化酵素)を腸へ出す外分泌機能と、インスリン・グルカゴンを血中へ出す内分泌機能を担うが、有害物質の解毒は行わない
✗ 4. 誤り
大腸
水分・電解質の吸収と便の形成が主で、腸内細菌がつくったビタミンKやビタミンB群の吸収も行うが、解毒臓器ではない
ポイント
  • 解毒(代謝)の中心臓器は肝臓
  • アンモニア→尿素への変換は肝臓が行う
  • 解毒産物は胆汁・尿として排泄される
比較表
消化器系臓器の主な機能
臓器主な機能
消化(胃酸・ペプシン)、殺菌
肝臓代謝・解毒・胆汁生成・貯蔵
膵臓消化酵素の外分泌・ホルモンの内分泌
大腸水分・電解質の吸収、便形成、腸内細菌がつくったビタミンの吸収
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