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理由で解く 看護師国試

Q110P077 疾病の成り立ちと回復の促進

出典:第110回看護師国家試験(2021)午後 問77
問題
関節リウマチで起こる主な炎症はどれか。
選択肢
1 滑膜炎
2 血管炎
3 骨髄炎
4 骨軟骨炎
5 関節周囲炎
解答
正解1(滑膜炎)
解説

関節リウマチの主病変は関節を包む滑膜の慢性炎症(滑膜炎)で、これが軟骨・骨を破壊する。

関節リウマチは自己免疫機序による全身性の慢性炎症性疾患で、主病変は関節を裏打ちする滑膜の増殖性炎症(滑膜炎)である。増殖した滑膜(パンヌス)が関節軟骨や骨を侵食し、関節破壊・変形をきたす。手指の近位指節間関節や中手指節関節などの小関節に左右対称性に生じ、朝のこわばりが特徴である。血管炎は重症例で二次的に生じる関節外症状(悪性関節リウマチ)であり、主病変ではない。

✓ 1. 正しい
滑膜炎
関節リウマチの主病変で、滑膜の増殖性炎症が軟骨・骨破壊の起点となる
✗ 2. 誤り
血管炎
重症例で二次的に生じる関節外病変(悪性関節リウマチ)で、主病変ではない
✗ 3. 誤り
骨髄炎
細菌感染などによる骨髄の炎症で、関節リウマチの主病変ではない
✗ 4. 誤り
骨軟骨炎
骨・軟骨の炎症性病変で、関節リウマチの主病変とは異なる
✗ 5. 誤り
関節周囲炎
関節周囲組織の炎症で、関節リウマチの主病変である滑膜炎とは異なる
ポイント
  • 関節リウマチの主病変=滑膜炎(増殖した滑膜=パンヌス)
  • パンヌスが軟骨・骨を破壊し関節変形をきたす
  • 小関節の左右対称性の腫脹・朝のこわばりが特徴
  • 血管炎は重症例の関節外症状(悪性関節リウマチ)
比較表
関節リウマチの病態の流れ
段階内容
自己免疫反応滑膜に炎症細胞が浸潤
滑膜炎滑膜が増殖しパンヌスを形成
関節破壊パンヌスが軟骨・骨を侵食し変形
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