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理由で解く 看護師国試

Q110P075 母性看護学

出典:第110回看護師国家試験(2021)午後 問75
問題
正常な性周期である健常女性の10週間の基礎体温を図に示す。直近の排卵日はどれか。(選択肢1〜5は図中の時点を指す。図を参照)
図
選択肢
1 1
2 2
3 3
4 4
5 5
解答
正解4(4)
解説

排卵は基礎体温が二相性を示す際の「最低体温日(低温相の底で高温相へ移行する直前)」に起こり、図では最新の最低点④が直近の排卵日である。

基礎体温は排卵を境に低温相と高温相の二相性を示す。排卵後は黄体から分泌されるプロゲステロンの体温上昇作用で高温相となる。排卵は体温が最も低くなる「最低体温日」に起こり、その翌日ごろから体温が上昇して高温相に入る。図で最も新しい(直近の)排卵は、右端の最低点④(約9.2週、約36.0℃)であり、この直後に⑤(約9.5週)にかけて体温が持続的に上昇して高温相へ移行している。①は高温相の終わりで月経開始前、②③は低温相(卵胞期)、⑤はすでに上昇し始めた排卵後にあたるため、いずれも排卵日ではない。したがって直近の排卵日は④。

✗ 1. 誤り
1
① 高温相の終わり(下降直前):まだ高温相にあり、この後に体温が下がって月経が始まる時期で排卵ではない
✗ 2. 誤り
2
卵胞期(月経期)の始まりで、これから卵胞が成熟する段階であり排卵ではない
✗ 3. 誤り
3
卵胞期の途中で体温上昇はまだ起きておらず排卵していない
✓ 4. 正しい
4
④ 最低体温日(約36.0℃の底):低温相の最低点で、この直後に高温相へ移行する。排卵は最低体温日に起こるため、これが直近の排卵日である
✗ 5. 誤り
5
すでに体温が上がり始めており排卵直後(黄体期の立ち上がり)であって排卵当日ではない
ポイント
  • 基礎体温は二相性(低温相→排卵→高温相)
  • 高温相はプロゲステロン(黄体ホルモン)による
  • 排卵は低温相から高温相への移行期(低温相最終日付近)に起こる
  • 『直近』は最も新しい移行点を選ぶ
比較表
基礎体温の二相性
時期体温主なホルモン
卵胞期(低温相)低温エストロゲン
排卵最低体温を示し移行LHサージ
黄体期(高温相)高温(約0.3〜0.5℃上昇)プロゲステロン
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