学習トップ理由で解く 看護師国試第5章 ▸ 一般 / Q110P047

理由で解く 看護師国試

Q110P047 成人看護学

出典:第110回看護師国家試験(2021)午後 問47
問題
Aさんは右側の人工股関節全置換術(後方アプローチ)を受けた。Aさんへの脱臼予防の生活指導で適切なのはどれか。
選択肢
1 「靴はしゃがんで履いてください」
2 「右側に身体をねじらないでください」
3 「椅子に座るときは足を組んでください」
4 「浴室の椅子は膝の高さより低いものを使ってください」
解答
正解2(「右側に身体をねじらないでください」)
解説

後方アプローチの人工股関節全置換術では、股関節の過度の屈曲・内転・内旋で後方脱臼が起こりやすく、これらの肢位を避ける指導が必要。

後方アプローチでは後方の関節包・外旋筋群を切離するため、股関節の屈曲・内転・内旋の複合肢位で人工骨頭が後方へ脱臼しやすい。患側へ身体をねじる動作は股関節の内旋を招き脱臼リスクとなるため、右側にねじらない指導は適切である。よって2が正しい。

✗ 1. 誤り
「靴はしゃがんで履いてください」
しゃがむ動作は股関節を深く屈曲させ脱臼を誘発する。長柄の靴べらを使うなどしゃがまない工夫が必要
✓ 2. 正しい
「右側に身体をねじらないでください」
患側へ身体をねじる(内旋)動作は後方脱臼を招くため避ける指導は適切
✗ 3. 誤り
「椅子に座るときは足を組んでください」
足を組む姿勢は股関節の屈曲・内転・内旋となり最も脱臼しやすい肢位で禁忌
✗ 4. 誤り
「浴室の椅子は膝の高さより低いものを使ってください」
低い椅子は股関節の過屈曲を招き脱臼リスクを高める。座面は高めにする
ポイント
  • 後方アプローチ=屈曲・内転・内旋で後方脱臼
  • 禁忌肢位:しゃがむ・足を組む・低い座面・患側へのねじり
  • 座面は高く、長柄の補助具を使用
比較表
人工股関節全置換術(後方アプローチ)で避ける動作
禁忌肢位具体的な生活場面
過度の屈曲深くしゃがむ・低い椅子・和式トイレ
内転脚を組む・横座り
内旋患側へ身体をねじる・つま先を内向きに向ける
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