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理由で解く 看護師国試

Q110P039 疾病の成り立ちと回復の促進

出典:第110回看護師国家試験(2021)午後 問39
問題
経口薬と食品の関係について、正しいのはどれか。
選択肢
1 テトラサイクリン系抗菌薬は牛乳の摂取によって吸収が高まる。
2 非ステロイド性抗炎症薬は炭酸飲料の摂取によって吸収が早まる。
3 抗ヒスタミン薬はアルコールの摂取によって副作用〈有害事象〉が出現しやすくなる。
4 キサンチン系気管支拡張薬は納豆の摂取によって副作用〈有害事象〉が出現しやすくなる。
解答
正解3(抗ヒスタミン薬はアルコールの摂取によって副作用〈有害事象〉が出現しやすくなる。)
解説

抗ヒスタミン薬とアルコールはともに中枢神経を抑制するため、併用すると眠気やふらつきなどの副作用が増強する。

抗ヒスタミン薬(特に第一世代)は中枢抑制作用があり、同じく中枢を抑制するアルコールと併用すると眠気・鎮静・ふらつきといった有害事象が強く出やすくなる。テトラサイクリン系は牛乳のカルシウムとキレートを形成し吸収が低下する。NSAIDsの吸収が炭酸飲料で早まるという確立した根拠はない。納豆が問題となるのはビタミンK拮抗薬(ワルファリン)であり、キサンチン系(テオフィリン)は喫煙やカフェインの影響を受ける。

✗ 1. 誤り
テトラサイクリン系抗菌薬は牛乳の摂取によって吸収が高まる。
テトラサイクリン系抗菌薬は牛乳の摂取によって吸収が高まる:牛乳中のカルシウムとキレートを形成し、吸収は逆に低下する
✗ 2. 誤り
非ステロイド性抗炎症薬は炭酸飲料の摂取によって吸収が早まる。
非ステロイド性抗炎症薬は炭酸飲料の摂取によって吸収が早まる:炭酸飲料でNSAIDsの吸収が早まるという確立した根拠はない
✓ 3. 正しい
抗ヒスタミン薬はアルコールの摂取によって副作用〈有害事象〉が出現しやすくなる。
抗ヒスタミン薬はアルコールの摂取によって副作用〈有害事象〉が出現しやすくなる:両者とも中枢抑制作用があり、眠気・鎮静などが増強する
✗ 4. 誤り
キサンチン系気管支拡張薬は納豆の摂取によって副作用〈有害事象〉が出現しやすくなる。
キサンチン系気管支拡張薬は納豆の摂取によって副作用〈有害事象〉が出現しやすくなる:納豆が影響するのはワルファリン。テオフィリンは喫煙・カフェインで影響を受け、納豆とは関係しない
ポイント
  • 抗ヒスタミン薬+アルコール→中枢抑制が増強
  • テトラサイクリン+牛乳〈Ca〉→キレートで吸収低下
  • 納豆(ビタミンK)が問題なのはワルファリン
比較表
代表的な薬物と食品の相互作用
薬物食品影響
抗ヒスタミン薬アルコール中枢抑制(眠気)増強
テトラサイクリン系牛乳・乳製品キレート形成で吸収低下
ワルファリン納豆・青汁(ビタミンK)抗凝固作用の減弱
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