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理由で解く 看護師国試

Q110P027 成人看護学

出典:第110回看護師国家試験(2021)午後 問27
問題
腸閉塞について正しいのはどれか。
選択肢
1 仰臥位の腹部エックス線写真で鏡面像を認める。
2 経口による水分摂取は少量にする。
3 イレウス管を小腸に留置する。
4 抗菌薬の投与は禁忌である。
解答
正解3(イレウス管を小腸に留置する。)
解説

腸閉塞では減圧目的でイレウス管(ロングチューブ)を小腸に留置する。腹部X線の鏡面像は立位で確認する。

腸閉塞は腸管内容の通過が障害された状態で、腸管内にガスと液体が貯留する。治療の基本は腸管の減圧で、鼻からイレウス管(ロングチューブ)を挿入し先端を閉塞近くの小腸まで進めて留置し、貯留物を吸引減圧する。腹部X線での鏡面像(ニボー)は液面を見るため立位(または側臥位)で撮影する。原則として絶飲食とし、水分・電解質は経口ではなく輸液で補う。閉塞部より口側では腸内細菌が増え、腸管の壁を越えて体内に広がることがある(バクテリアルトランスロケーション)ため、状態に応じて抗菌薬を用いる。禁忌ではない。

✗ 1. 誤り
仰臥位の腹部エックス線写真で鏡面像を認める。
鏡面像(ニボー)は液面を描出するため立位で撮影して認める所見で、仰臥位ではない
✗ 2. 誤り
経口による水分摂取は少量にする。
腸閉塞では原則として絶飲食とし、水分・電解質は少量の経口ではなく輸液で補う
✓ 3. 正しい
イレウス管を小腸に留置する。
閉塞近位の小腸まで進め貯留物を吸引・減圧する正しい治療
✗ 4. 誤り
抗菌薬の投与は禁忌である。
閉塞した腸管では細菌が増え、壁を越えて体内に広がることがあるため、状態に応じて抗菌薬を用いる。禁忌ではない
ポイント
  • 治療の基本は腸管減圧(イレウス管・胃管)
  • 鏡面像(ニボー)は立位X線で確認
  • 原則絶飲食+輸液で脱水・電解質補正
  • 抗菌薬は禁忌ではなく、状態に応じて用いる(腸内細菌が腸管壁を越えて広がることがある)
比較表
腸閉塞の分類
分類特徴対応
機械的(単純性)血行障害なしの通過障害イレウス管で減圧・保存的治療
機械的(絞扼性)血行障害を伴う緊急手術・抗菌薬
機能的(麻痺性)腸管運動の低下原因治療・保存的
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