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理由で解く 看護師国試

Q110P023 基礎看護学

出典:第110回看護師国家試験(2021)午後 問23
問題
成人の持続点滴静脈内注射のために選択される部位で最も適切なのはどれか。
選択肢
1 足背
2 鼠径
3 前腕内側
4 肘関節付近
解答
正解3(前腕内側)
解説

持続点滴では、可動域に影響が少なく静脈が確保しやすい前腕内側(前腕皮静脈)が第一選択となる。

持続点滴静脈内注射では、留置針を長時間安定させる必要があるため、関節運動の影響を受けにくく、患者の日常動作を妨げにくい部位が望ましい。前腕内側は皮静脈(橈側皮静脈・尺側皮静脈など)が走行し、固定もしやすく血管も確保しやすいため成人では最も適切とされる。関節付近や下肢は屈曲・体動や血栓・感染のリスクから避ける。

✗ 1. 誤り
足背
下肢の静脈は血栓性静脈炎や塞栓のリスクが高く、歩行の妨げにもなるため持続点滴では避ける
✗ 2. 誤り
鼠径
大腿静脈など深部の太い血管で感染リスクが高く、末梢の持続点滴の穿刺部位としては不適切
✓ 3. 正しい
前腕内側
関節運動の影響が少なく静脈が確保しやすく固定も容易で、成人の持続点滴に最も適切
✗ 4. 誤り
肘関節付近
肘正中皮静脈は太いが関節をまたぐため屈曲で滴下不良や漏れを生じやすく持続点滴には不向き
ポイント
  • 持続点滴は関節を避けた前腕の皮静脈が第一選択
  • 下肢(足背・鼠径)は血栓・感染リスクで避ける
  • 関節付近は体動で滴下不良を起こしやすい
比較表
静脈穿刺部位の適否
部位持続点滴での適否理由
前腕内側(皮静脈)最適固定しやすく体動の影響が少ない
肘関節付近不適屈曲で滴下不良・漏れ
足背不適血栓性静脈炎・歩行障害
鼠径(大腿静脈)不適感染リスクが高い深部血管
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