学習トップ / 理由で解く 看護師国試 / 第5章 ▸ 状況設定 / Q110A092
理由で解く 看護師国試
いびき様呼吸は舌根沈下による上気道閉塞のサイン。睡眠時無呼吸が疑われる肥満患者の麻酔覚醒期であり、気道確保を最優先に対処する。
Aさんは肥満があり、夫の証言(大きないびきと時々の無呼吸)から睡眠時無呼吸症候群〈SAS〉が疑われる。全身麻酔からの覚醒直後は麻酔薬や筋弛緩薬の残存により舌根沈下が起こりやすく、いびき様呼吸は上気道が部分閉塞している徴候である。大きな声で呼ぶとようやく開眼する程度の意識レベルも気道閉塞を助長する。経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉96%は鼻腔カニューレ3L/分の酸素投与下での値であり、酸素なしでは同じ値を保てないことがある点にも注意する。気道は生命維持の最優先(ABCのA)であり、下顎挙上や側臥位で気道を開き、改善しなければ医師に報告して相談する。体温35.9°C・血圧145/87mmHg(来院時138/80mmHg)・尿量70mL/時(体重98kgで0.5mL/kg/時以上)・血糖値128mg/dLはいずれも許容範囲で緊急性は低い。
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