学習トップ理由で解く 看護師国試第7章 ▸ 状況設定 / Q109P100

理由で解く 看護師国試

Q109P100 小児看護学

出典:第109回看護師国家試験(2020)午後 問100
問題
Aちゃん(5歳、男児)は、2日前に39°Cに発熱して両側の耳下腺部の痛みを訴えた。昨日から同部位の腫脹がみられ、頭痛を訴えている。夜間に嘔吐が4回あり、発熱と頭痛が持続したため、本日父親に連れられて来院し、髄膜炎の疑いで個室に入院した。通っている幼稚園には、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)罹患児が数名いる。既往歴:特記すべきことはない。予防接種歴:年齢相応の定期接種はすべて済んでいる。おたふくかぜワクチンは未接種である。家族歴:両親は流行性耳下腺炎罹患の既往がある。妹のBちゃん(3歳)は、年齢相応の定期予防接種は済んでいるが、おたふくかぜワクチンは未接種である。また、流行性耳下腺炎罹患の既往はない。身体所見:体温39.2°C、項部硬直あり。両側耳下腺部の腫脹と圧痛あり。胸部聴診で異常なし。腹部は平坦で軟、圧痛なし。Kernig〈ケルニッヒ〉徴候あり。検査所見:白血球8,760/μL。血清アミラーゼ834U/L(基準44〜132)、CRP0.1mg/dL。
Aちゃんに腰椎穿刺を行うことになった。看護師が検査の準備を始めると、Aちゃんは「何をするの?」と不安そうな表情をして尋ねてきた。看護師の適切な返答はどれか。
選択肢
1 「泣いちゃだめだよ」
2 「気にしないでいいよ」
3 「痛いことはしないよ」
4 「背中にお注射するよ」
解答
正解4(「背中にお注射するよ」)
解説

幼児が理解できる平易な言葉で、これから何をされるかを正直に伝えるプレパレーションが適切。

Aちゃんは幼稚園児で、自分に起こることを知りたいと不安を表出している。プレパレーションでは、子どもの発達段階に合わせて、うそをつかず具体的に何をするかを平易な言葉で説明し、心の準備を促すことが大切である。腰椎穿刺は「背中に針を刺す(お注射)」検査であり、これを子どもがイメージできる言葉で正直に伝えることで、安心と協力が得られる。感情を否定したり、痛みがないと事実に反する説明をすることは信頼を損なう。

✗ 1. 誤り
「泣いちゃだめだよ」
子どもの不安・恐怖という感情を否定しており、安心につながらない
✗ 2. 誤り
「気にしないでいいよ」
知りたいという気持ちに応えず、何をされるか分からない不安が残る
✗ 3. 誤り
「痛いことはしないよ」
腰椎穿刺は痛みを伴う検査であり、事実に反する説明は信頼関係を損なう
✓ 4. 正しい
「背中にお注射するよ」
幼児が理解できる言葉で、これから何をするかを正直に伝えており適切
ポイント
  • プレパレーション=発達段階に応じた正直で具体的な説明
  • 感情を否定せず子どもが理解できる言葉を用いる
  • 痛みを伴う処置で『痛くない』とうそをつかない
比較表
検査・処置時の子どもへの説明のポイント
望ましい対応避けるべき対応
何をするかを平易な言葉で正直に伝えるうそ(痛くない等)を言う
不安・恐怖の感情を受け止める『泣くな』と感情を否定する
子どもが心の準備をできるよう関わる『気にしないで』と説明を省く
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 看護師国試
App Store入手