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理由で解く 看護師国試

Q109P077 疾病の成り立ちと回復の促進

出典:第109回看護師国家試験(2020)午後 問77
問題
Aさん(28歳、男性)。海外出張で訪れたアフリカ地域から帰国後1週に39℃の発熱と解熱を繰り返すため外来を受診した。腹部症状は特にない。予測される感染症はどれか。
選択肢
1 マラリア
2 コレラ
3 赤痢
4 破傷風
解答
正解1(マラリア)
解説

アフリカ渡航歴+周期的な発熱(発熱と解熱の反復)はマラリアを強く示唆する。腹部症状がないことも消化器感染症を否定する。

マラリアはハマダラカが媒介する原虫感染症で、アフリカなどの流行地に多い。赤血球内で増殖した原虫が破壊されるタイミングで、周期的な発熱と解熱(間欠熱)を繰り返すのが特徴である。アフリカ渡航後の周期的発熱で腹部症状がない本例はマラリアを最も強く疑う。コレラ・赤痢はいずれも下痢など消化器症状が主体で、腹部症状がない点と矛盾する。破傷風は創部から侵入した菌の毒素による開口障害・筋強直が特徴で、周期的発熱の病像とは異なる。

✓ 1. 正しい
マラリア
アフリカ渡航歴+周期的な発熱と解熱の反復+腹部症状なしに合致
✗ 2. 誤り
コレラ
米のとぎ汁様の激しい水様性下痢が主症状で、腹部症状なしと矛盾
✗ 3. 誤り
赤痢
発熱・腹痛・粘血便など消化器症状が主体で、腹部症状なしと矛盾
✗ 4. 誤り
破傷風
創傷から感染し開口障害・筋強直・痙攣を来す。周期的発熱の病像でない
ポイント
  • マラリア=流行地渡航歴+周期的発熱(間欠熱)
  • ハマダラカ媒介の原虫感染症、熱帯熱マラリアは重症化
  • 渡航歴の聴取が診断の鍵
比較表
主な輸入感染症の特徴
疾患媒介・感染経路主症状
マラリアハマダラカ(蚊)周期的な発熱と解熱
コレラ汚染された水・食品米のとぎ汁様の水様性下痢
赤痢経口(糞口)発熱・腹痛・粘血便
破傷風創傷からの菌侵入開口障害・筋強直・痙攣
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