学習トップ / 理由で解く 看護師国試 / 第6章 ▸ 状況設定 / Q109A098
理由で解く 看護師国試
入院という環境変化を契機に急性発症した見当識障害・意識レベルの変動(傾眠と多弁)は、高齢入院患者に多いせん妄の典型像である。
Aさんは81歳で急性胆嚢炎の入院という身体的・環境的ストレスを契機に、入院後2日で急性に症状が出現している。「ここが病院だとわからない(見当識障害)」「話しかけても気づかない一方でしゃべり続ける(注意・意識レベルの変動)」といった症状は、意識障害を基盤とした認知機能障害であり、せん妄の特徴である。せん妄は高齢・手術・感染・入院・薬剤などが誘因となり急性・変動性に生じる。うつ病は数週間以上持続する抑うつが中核で急性の意識変動は伴わない。ナルコレプシーは日中の反復する睡眠発作を特徴とする若年発症の睡眠障害で本例と合わない。急性ストレス反応は心的外傷後の再体験・回避などが主体で見当識障害を主徴とはしない。
| 項目 | せん妄 | 認知症 | うつ病 |
|---|---|---|---|
| 発症 | 急性 | 緩徐 | 比較的緩徐 |
| 経過 | 変動性(日内変動) | 慢性進行性 | 持続性 |
| 意識 | 障害あり | 清明 | 清明 |
| 注意 | 障害(変動) | 保たれやすい | 低下し得る |
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