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理由で解く 看護師国試

Q109A085 疾病の成り立ちと回復の促進

出典:第109回看護師国家試験(2020)午前 問85
問題
もやもや病で正しいのはどれか。2つ選べ。
選択肢
1 指定難病ではない。
2 遺伝的要因が関与する。
3 病変はくも膜下腔にある。
4 進行性の脳血管閉塞症である。
5 ウイルス感染によって誘発される。
解答
正解【2・3】 / 【2・4】 / 【3・4】 〈複数正答:いずれの組合せも正解〉
解説

※本問は複数正答(厚生労働省が複数の組合せを正解と認定)。【2・3】/【2・4】/【3・4】 のいずれの組合せでも正解。

もやもや病は内頸動脈終末部を中心とする進行性の狭窄・閉塞と脳底部の異常血管網(もやもや血管)を特徴とする原因不明の脳血管疾患で、指定難病であり遺伝的要因(RNF213など)が関与する。

もやもや病(ウィリス動脈輪閉塞症)は、両側内頸動脈終末部から前・中大脳動脈起始部にかけての進行性の狭窄・閉塞と、それを代償する脳底部の異常血管網(血管撮影で煙のようにみえる「もやもや血管」)を特徴とする原因不明の疾患で、指定難病に指定されている。RNF213遺伝子多型など遺伝的要因が関与し、家族内発症もみられる。小児では過換気(啼泣・熱いものを吹く)による虚血発作、成人では脳出血で発症しやすい。ウイルス感染が誘発するという確立した根拠はない。選択肢2・3・4はいずれも内容として正しく、正しい選択肢が3つあるため3通りの組合せが正解とされた。

✗ 1. 誤り
指定難病ではない。
もやもや病は指定難病に指定されている
✓ 2. 正しい
遺伝的要因が関与する。
RNF213遺伝子多型など遺伝的素因が関与し家族性もみられる
✓ 3. 正しい
病変はくも膜下腔にある。
狭窄・閉塞をきたす内頸動脈終末部やウィリス動脈輪は脳底部のくも膜下腔を走行しており、病変の主座はくも膜下腔にあるといえる
✓ 4. 正しい
進行性の脳血管閉塞症である。
内頸動脈終末部を中心とする進行性の狭窄・閉塞を本態とする
✗ 5. 誤り
ウイルス感染によって誘発される。
ウイルス感染が誘発するという確立した根拠はない
ポイント
  • 内頸動脈終末部の進行性狭窄・閉塞+脳底部の異常血管網(もやもや血管)。これらの血管は脳底部のくも膜下腔を走行する
  • 指定難病、RNF213など遺伝的要因が関与
  • 小児は虚血(過換気で誘発)、成人は脳出血で発症しやすい
  • 診断は脳血管撮影・MRA
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