学習トップ理由で解く 看護師国試第6章 ▸ 一般 / Q109A053

理由で解く 看護師国試

Q109A053 老年看護学

出典:第109回看護師国家試験(2020)午前 問53
問題
軽度認知障害で正しいのはどれか。
選択肢
1 一過性の障害である。
2 実行機能障害がある。
3 物忘れを自覚している。
4 日常生活動作〈ADL〉が障害される。
解答
正解2(実行機能障害がある。)、3(物忘れを自覚している。)
解説

MCIは本人が物忘れを自覚し訴え、計画・遂行に関わる実行機能の障害を伴いうるが、ADLは自立しており認知症には至っていない状態。本問は厚生労働省が「複数の正解があるため、複数の選択肢を正解として採点する」とした問で、選択肢2と3のどちらか一方を選べば正解となる。

軽度認知障害は健常と認知症の中間段階で、①本人・家族による物忘れの訴え(病識があり自覚がある)、②客観的な認知機能低下があるが、③日常生活動作〈ADL〉は自立しており、④認知症の診断基準は満たさない状態を指す。記憶障害に加えて計画を立てて実行する実行機能の障害を伴うこともある。一過性ではなく一部は認知症へ進行しうる。正答値表では正答1欄に「2」、正答2欄に「3」が示されており、これは複数正解措置——選択肢2「実行機能障害がある。」と選択肢3「物忘れを自覚している。」のどちらも正解として採点される。本アプリもこの措置どおり、2と3のいずれか一方を選べば正解とする。

✗ 1. 誤り
一過性の障害である。
MCIは一過性ではなく、一部は認知症へ進行しうる
✓ 2. 正しい
実行機能障害がある。
計画・遂行に関わる実行機能の障害を伴うことがある
✓ 3. 正しい
物忘れを自覚している。
本人が物忘れを自覚・訴えるのがMCIの特徴(病識あり)
✗ 4. 誤り
日常生活動作〈ADL〉が障害される。
ADLは自立しており障害されない(障害されれば認知症を疑う)
ポイント
  • MCI=健常と認知症の中間段階
  • 物忘れの自覚(病識)がありADLは自立
  • 実行機能障害を伴いうる/一部は認知症へ進行
  • 本問は2つ選べで正答は選択肢2と3
比較表
MCIと認知症の比較
項目MCI認知症
物忘れの自覚あり(病識あり)乏しくなる
ADL自立障害される
認知症の診断基準満たさない満たす
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