学習トップ理由で解く 看護師国試第6章 ▸ 一般 / Q109A050

理由で解く 看護師国試

Q109A050 老年看護学

出典:第109回看護師国家試験(2020)午前 問50
問題
老化による免疫機能の変化はどれか。
選択肢
1 胸腺の肥大
2 T細胞の増加
3 獲得免疫の反応の低下
4 炎症性サイトカインの産生の減少
解答
正解3(獲得免疫の反応の低下)
解説

加齢では胸腺が萎縮し、ナイーブT細胞が減少して獲得免疫(適応免疫)の反応が低下する。一方で慢性的な炎症〈inflammaging〉により炎症性サイトカインはむしろ増加する。

胸腺はT細胞を成熟させる器官だが加齢とともに萎縮し、新たに供給されるナイーブT細胞が減少する。その結果、抗原に対する獲得免疫の反応性が低下し、感染症やワクチン応答の低下が起こる。加齢に伴う変化として『炎症老化〈inflammaging〉』が知られ、炎症性サイトカインの産生はむしろ増加する。したがって正しいのは獲得免疫の反応の低下である。

✗ 1. 誤り
胸腺の肥大
胸腺は加齢とともに萎縮する(肥大ではない)
✗ 2. 誤り
T細胞の増加
ナイーブT細胞は減少し、多様性も低下する
✓ 3. 正しい
獲得免疫の反応の低下
胸腺萎縮・T細胞減少により適応免疫が低下する
✗ 4. 誤り
炎症性サイトカインの産生の減少
慢性炎症〈inflammaging〉で産生はむしろ増加する
ポイント
  • 加齢で胸腺は萎縮しナイーブT細胞が減少
  • 獲得免疫(適応免疫)の反応が低下
  • inflammaging=炎症性サイトカインは増加
比較表
老化に伴う免疫の変化
項目変化
胸腺萎縮
ナイーブT細胞減少
獲得免疫の反応低下
炎症性サイトカイン増加〈inflammaging〉
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