学習トップ / 理由で解く 看護師国試 / 第9章 ▸ 状況設定 / Q108P110
理由で解く 看護師国試
半日(9時から17時までの8時間)で体重が3kg増加(60→63kg)し、血清Naが128mEq/Lと低下している。多飲による低ナトリウム血症=水中毒が最も考えられる。
統合失調症では病的多飲(多飲症)を合併しやすく、大量の水分摂取で希釈性低ナトリウム血症をきたす水中毒が起こる。抗精神病薬の副作用として口渇が現れることもあり、飲水量が増える背景となる。Aさんは9時60kg→17時63kgと半日で3kgもの急な体重増加があり、これは水分貯留を示す。血清Naは128mEq/Lと低下しており、頭痛・倦怠感・ボーッとする(意識レベル低下)といった低ナトリウム血症の症状とも一致する。悪性症候群では高熱・著明なCK上昇・筋強剛がみられるが、体温36.4°C・CK190と正常範囲で否定的。セロトニン症候群も自律神経症状・神経筋症状を伴うが所見に乏しい。メタボリック症候群は腹囲(男性85cm以上)を必須とし、これに血圧・血糖・脂質のうち2つ以上が加わって診断される。症例に腹囲の記載はないが、空腹時血糖102mg/dL・血圧124/70mmHg・HDLコレステロール45mg/dLはいずれも基準に当てはまらず該当しない。したがって水中毒が最も考えられる。
| 病態 | 主な所見 | 本例との照合 |
|---|---|---|
| 水中毒 | 急な体重増加・低Na・頭痛・意識鈍麻 | 3kg増・Na128で合致(正) |
| 悪性症候群 | 高熱・筋強剛・CK著増 | 体温36.4°C・CK190で否定 |
| セロトニン症候群 | 発熱・自律神経症状・ミオクローヌス | 該当所見なし |
| メタボリック症候群 | 高血糖・脂質異常・高血圧 | 腹囲の記載なく各値も該当せず否定 |
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