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理由で解く 看護師国試

Q108P078 疾病の成り立ちと回復の促進

出典:第108回看護師国家試験(2019)午後 問78
問題
抗甲状腺薬の副作用(有害事象)で正しいのはどれか。
選択肢
1 頻脈
2 肝障害
3 低血糖
4 不整脈
5 眼球突出
解答
正解2(肝障害)
解説

抗甲状腺薬(チアマゾール、プロピルチオウラシル)の重大な副作用は無顆粒球症と肝障害。頻脈・不整脈・眼球突出は甲状腺機能亢進症そのものの症状であり薬の副作用ではない。

抗甲状腺薬は甲状腺ホルモンの合成を抑えてバセドウ病などの機能亢進を治療する薬で、代表的な重大副作用に無顆粒球症(発熱・咽頭痛が初発)と肝機能障害がある。頻脈・不整脈・眼球突出はいずれも甲状腺ホルモン過剰(機能亢進症)による症状であり、薬でむしろ改善する所見であって副作用ではない。低血糖は抗甲状腺薬とは関連しない。したがって薬の有害事象として正しいのは肝障害である。

✗ 1. 誤り
頻脈
甲状腺機能亢進症そのものの症状で、抗甲状腺薬により改善する。副作用ではない
✓ 2. 正しい
肝障害
抗甲状腺薬の重大な副作用の一つで、肝機能をモニタリングする必要がある
✗ 3. 誤り
低血糖
抗甲状腺薬とは薬理学的に関連しない
✗ 4. 誤り
不整脈
機能亢進症に伴う心房細動などの症状で、薬の副作用ではなく病態側の所見
✗ 5. 誤り
眼球突出
バセドウ病眼症の症状で、薬の副作用ではない
ポイント
  • 抗甲状腺薬の重大副作用=無顆粒球症・肝障害
  • 無顆粒球症は発熱・咽頭痛が初発サイン
  • 頻脈・不整脈・眼球突出は機能亢進症の症状(副作用ではない)
比較表
抗甲状腺薬の副作用と甲状腺機能亢進症の症状
区分内容
薬の重大副作用無顆粒球症、肝障害、皮疹、関節痛
機能亢進症の症状頻脈、不整脈(心房細動)、眼球突出、体重減少、発汗
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