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理由で解く 看護師国試

Q108P074 人体の構造と機能

出典:第108回看護師国家試験(2019)午後 問74
問題
採血の際、血液が凝固するのを防ぐために試験管にクエン酸の結晶を入れておくことがある。クエン酸によって血液から除かれるのはどれか。
選択肢
1 トロンビン
2 プラスミン
3 カルシウムイオン
4 ナトリウムイオン
5 フィブリノーゲン
解答
正解3(カルシウムイオン)
解説

クエン酸はカルシウムイオンと結合(キレート)して血中のカルシウムイオンを除き、凝固を阻止する。

血液凝固の過程では、多くの凝固因子の活性化にカルシウムイオン(凝固第Ⅳ因子)が必要である。クエン酸(クエン酸ナトリウム)はカルシウムイオンと結合して不溶性・非活性の形にし(キレート作用)、血中の遊離カルシウムイオンを減らすことで凝固カスケードを阻止する。このため採血管の抗凝固剤や輸血用血液の保存に用いられる。EDTAも同様にカルシウムを除いて抗凝固作用を示す。

✗ 1. 誤り
トロンビン
フィブリノーゲンをフィブリンに変える酵素だが、クエン酸が直接除くものではない
✗ 2. 誤り
プラスミン
線維素(フィブリン)を溶解する線溶系の酵素で、凝固阻止の標的ではない
✓ 3. 正しい
カルシウムイオン
クエン酸がキレートして除き、凝固を阻止する対象
✗ 4. 誤り
ナトリウムイオン
血漿の主要陽イオンだが凝固に必須ではなく、クエン酸が除く対象でない
✗ 5. 誤り
フィブリノーゲン
凝固でフィブリンになる血漿タンパクだが、クエン酸が除くものではない
ポイント
  • クエン酸・EDTAはカルシウムイオンをキレートして抗凝固
  • 凝固にはカルシウムイオン(第Ⅳ因子)が必須
  • 採血管・輸血保存に利用
比較表
主な抗凝固剤の作用機序
抗凝固剤作用
クエン酸ナトリウムカルシウムをキレートして除去
EDTAカルシウムをキレートして除去
ヘパリンアンチトロンビンを介しトロンビン等を阻害
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