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理由で解く 看護師国試

Q108P058 母性看護学

出典:第108回看護師国家試験(2019)午後 問58
問題
出生前診断を目的とした羊水検査で適切なのはどれか。
選択肢
1 先天性疾患のほとんどを診断することができる。
2 診断された染色体異常は治療が可能である。
3 合併症として流早産のリスクがある。
4 妊娠22週以降は検査できない。
解答
正解3(合併症として流早産のリスクがある。)
解説

羊水検査(羊水穿刺)は経腹的に子宮へ針を刺すため、破水・出血・感染などにより流早産を起こすリスク(約0.3%)がある侵襲的検査である。

羊水検査は妊娠15〜18週頃に腹壁から子宮内へ穿刺し羊水を採取して、胎児の染色体異常などを調べる確定的検査である。侵襲的手技のため、穿刺に伴う破水・出血・子宮内感染などから流早産に至るリスク(約1/300程度)がある。診断できるのは主に染色体異常や一部の遺伝子・代謝疾患に限られ、根治的治療ができるわけではない。

✗ 1. 誤り
先天性疾患のほとんどを診断することができる。
羊水検査で分かるのは染色体異常や一部の遺伝性疾患などに限られ、すべての先天異常を診断できるわけではない
✗ 2. 誤り
診断された染色体異常は治療が可能である。
染色体異常そのものを根治する治療法はなく、診断=治療可能ではない
✓ 3. 正しい
合併症として流早産のリスクがある。
穿刺による破水・出血・感染で流早産の危険があり、事前の十分な説明と同意が必要
✗ 4. 誤り
妊娠22週以降は検査できない。
羊水検査は技術的に22週以降も実施可能。22週未満という制限は母体保護法上の人工妊娠中絶が対象で、検査自体の可否ではない
ポイント
  • 羊水検査=確定的検査、実施時期は概ね妊娠15〜18週
  • 侵襲的で流早産リスク(約0.3%)がある
  • 染色体異常は診断できても根治治療はできない
比較表
主な出生前検査の比較
検査性質特徴
羊水検査確定的・侵襲的染色体異常等を確定、流早産リスクあり
絨毛検査確定的・侵襲的妊娠早期に実施可、流産リスクやや高め
母体血清マーカー・NIPT非確定的・非侵襲的リスクの推定のみ、確定は羊水検査等が必要
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