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理由で解く 看護師国試

Q108P014 人体の構造と機能

出典:第108回看護師国家試験(2019)午後 問14
問題
浮腫の原因となるのはどれか。
選択肢
1 膠質浸透圧の上昇
2 リンパ還流の不全
3 毛細血管内圧の低下
4 毛細血管透過性の低下
解答
正解2(リンパ還流の不全)
解説

浮腫は間質への水分貯留で、リンパ還流の不全は組織液の回収が滞り浮腫を起こす。

毛細血管では血管内圧(濾過方向)と血漿膠質浸透圧(再吸収方向)のバランスで水分が出入りし、間質液の一部はリンパ管で回収される。リンパ還流が障害されると回収されない組織液が貯留し浮腫(リンパ浮腫)となる。膠質浸透圧の低下・毛細血管内圧の上昇・透過性の亢進はいずれも浮腫を招くため、選択肢は正しい機序と逆に書かれている点に注意する。

✗ 1. 誤り
膠質浸透圧の上昇
血漿膠質浸透圧が上がると水を血管内へ引き戻し浮腫を抑制する。浮腫の原因は「低下」
✓ 2. 正しい
リンパ還流の不全
組織液が回収されず間質に貯留し浮腫となる
✗ 3. 誤り
毛細血管内圧の低下
内圧が下がると濾過が減り浮腫は起きにくい。原因は「上昇」
✗ 4. 誤り
毛細血管透過性の低下
透過性が下がると蛋白・水の漏出が減る。浮腫の原因は「亢進(上昇)」
ポイント
  • 浮腫の4大機序=膠質浸透圧低下・毛細血管内圧上昇・透過性亢進・リンパ還流障害
  • 選択肢は正しい機序と逆向きに提示されている
比較表
浮腫を起こす因子(正しい向き)
因子浮腫を起こす変化
血漿膠質浸透圧低下(低アルブミン血症)
毛細血管内圧上昇(心不全・静脈うっ滞)
毛細血管透過性亢進(炎症・アレルギー)
リンパ還流障害・不全(リンパ浮腫)
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