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理由で解く 看護師国試

Q108A080 人体の構造と機能

出典:第108回看護師国家試験(2019)午前 問80
問題
血液中のカルシウムイオン濃度が低下した際に、ホルモン分泌量が増加するのはどれか。
選択肢
1 膵島
2 甲状腺
3 下垂体
4 副腎皮質
5 副甲状腺
解答
正解5(副甲状腺)
解説

血中Ca²⁺低下時に分泌が増えるのは副甲状腺(上皮小体)から出るパラソルモン〈PTH〉で、血中カルシウムを上昇させる。

血中カルシウム濃度が低下すると、副甲状腺(上皮小体)からパラソルモン〈PTH〉の分泌が増加する。PTHは骨からのCa²⁺動員(骨吸収)、腎でのCa²⁺再吸収、活性型ビタミンD産生を介した腸管からのCa²⁺吸収を促進し、血中カルシウムを上昇させる。逆に高カルシウム時は甲状腺傍濾胞細胞(C細胞)からカルシトニンが分泌され血中Caを下げる。

✗ 1. 誤り
膵島
インスリン・グルカゴンなど血糖調節ホルモンを分泌しCa調節には直接関与しない
✗ 2. 誤り
甲状腺
甲状腺ホルモンは代謝を、C細胞のカルシトニンは高Ca時に分泌が増える
✗ 3. 誤り
下垂体
成長ホルモンや各種刺激ホルモンを分泌するがCa低下で直接増加しない
✗ 4. 誤り
副腎皮質
糖質・電解質〈Na/K〉コルチコイドなどを分泌しCa調節の主役ではない
✓ 5. 正しい
副甲状腺
Ca低下でパラソルモン〈PTH〉分泌が増加し血中Caを上昇させる
ポイント
  • 血中Ca低下→副甲状腺PTH分泌↑→血中Ca上昇
  • PTHは骨吸収・腎再吸収・活性型ビタミンD産生を促進
  • 血中Ca上昇→甲状腺C細胞のカルシトニン分泌↑
  • PTHとカルシトニンは拮抗的に働く
比較表
血中カルシウム調節ホルモン
ホルモン分泌部位作用
パラソルモン〈PTH〉副甲状腺血中Ca上昇(骨吸収・腎再吸収・腸管吸収↑)
カルシトニン甲状腺C細胞血中Ca低下(骨吸収抑制)
活性型ビタミンD腎で活性化腸管からのCa吸収促進
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