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理由で解く 看護師国試

Q108A045 成人看護学

出典:第108回看護師国家試験(2019)午前 問45
問題
救急外来を受診した成人患者で、治療の緊急度が最も高いのはどれか。
選択肢
1 2時間ほど前から右上下肢に力が入らず、ろれつが回らない。
2 3日前にペットの葬儀が終わり、食欲がなく、夜眠れない。
3 プールでの日焼けによって背部全体が発赤している。
4 市販の風邪薬を通常の2倍量服用した。
解答
正解1(2時間ほど前から右上下肢に力が入らず、ろれつが回らない。)
解説

片麻痺と構音障害の急性発症は脳卒中を強く示唆し、超急性期治療(血栓溶解療法など)は発症からの時間が予後を左右するため最優先である。

選択肢1は「2時間前からの右上下肢の脱力・ろれつが回らない」という急性の片麻痺と構音障害であり、脳梗塞(脳卒中)が強く疑われる。rt-PA静注療法は発症4.5時間以内が適応で、時間経過とともに救済可能な脳組織が失われるため、緊急度・時間依存性ともに最も高い。他は生命や機能への切迫した脅威が相対的に低く、脳卒中疑いを最優先にトリアージする。

✓ 1. 正しい
2時間ほど前から右上下肢に力が入らず、ろれつが回らない。
急性発症の片麻痺で脳卒中が強く疑われ、時間依存性の治療適応があり緊急度が最も高い
✗ 2. 誤り
3日前にペットの葬儀が終わり、食欲がなく、夜眠れない。
心理的反応で対応は必要だが生命の切迫はなく緊急度は低い
✗ 3. 誤り
プールでの日焼けによって背部全体が発赤している。
Ⅰ度熱傷相当で緊急の生命危機はない
✗ 4. 誤り
市販の風邪薬を通常の2倍量服用した。
中毒リスクは評価するが、量的に2倍程度では通常直ちに致命的でなく、脳卒中疑いより緊急度は低い
ポイント
  • 急性発症の片麻痺+構音障害=脳卒中を疑う
  • rt-PA静注療法は発症4.5時間以内が適応で時間が命
  • トリアージは生命・時間依存性の高い病態を最優先
比較表
各選択肢の緊急度
病態疑われる状態緊急度
急性片麻痺・構音障害脳卒中(脳梗塞)最高(時間依存)
死別後の食欲不振・不眠急性ストレス反応・抑うつ
日焼けの発赤Ⅰ度熱傷
風邪薬2倍量服用薬物過量(軽度)中〜低
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