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理由で解く 看護師国試

Q107P112 老年看護学

出典:第107回看護師国家試験(2018)午後 問112
問題
Aさん(76歳、女性)。夫(74歳)と2人暮らし。6年前にParkinson〈パーキンソン〉病と診断された。現在、Hoehn-Yahr〈ホーエン・ヤール〉の重症度分類でステージIII、要介護1である。トイレと浴室には手すりが設置されている。レボドパ〈L-dopa〉を1日3回内服している。最近、足がすくむことが増えたため受診した。Aさんは主治医から「薬剤の効果を評価するために、服薬時間や生活の状況を日誌に記録しましょう。2週後にまた受診してください」と説明を受けた。
外来看護師が日誌に記録する内容をAさんに指導することになった。日誌に記録する内容で最も重要なのはどれか。
選択肢
1 食事の量
2 便の性状
3 振戦の有無
4 排尿の回数
解答
正解3(振戦の有無)
解説

日誌はレボドパの薬効評価が目的なので、服薬時間と対応づけて運動症状(振戦など)の変動を記録することが最も重要。

主治医は『薬剤の効果を評価するため』に服薬時間と生活状況を記録するよう指示している。パーキンソン病ではレボドパの効果が切れる時間帯に振戦・固縮・無動・すくみ足などの運動症状が悪化し(wearing-off現象)、効いている時間帯とそうでない時間帯で症状が変動する。したがって服薬時間と対応させて振戦などの運動症状の有無・程度を記録することが、薬効判定に直接役立つ最も重要な情報である。食事・排便・排尿は一般的な健康管理には有用だが、レボドパの薬効評価とは直結しない。

✗ 1. 誤り
食事の量
全身状態の把握には役立つが、レボドパの薬効評価には直結しない
✗ 2. 誤り
便の性状
便秘はパーキンソン病でみられるが薬効の指標ではない
✓ 3. 正しい
振戦の有無
レボドパの効果で変動する運動症状で、服薬時間と対応させれば薬効を評価できる
✗ 4. 誤り
排尿の回数
排尿状態の把握に有用だが薬効評価とは直結しない
ポイント
  • レボドパはwearing-offで効果が変動→運動症状を服薬時間と対応づけて記録する
  • パーキンソン病の四大徴候=振戦・固縮・無動(寡動)・姿勢反射障害
比較表
パーキンソン病の主な運動症状
症状内容
振戦安静時にふるえる(丸薬まるめ運動)
固縮筋のこわばり(歯車様・鉛管様)
無動・寡動動作の緩慢・開始困難
姿勢反射障害・すくみ足バランス低下・歩き出しにくい
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