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理由で解く 看護師国試

Q107P110 精神看護学

出典:第107回看護師国家試験(2018)午後 問110
問題
Aさん(23歳、女性)。両親との3人暮らし。Aさんは大学受験に失敗して以来、自宅に引きこもりがちになった。1年前から手洗いを繰り返すようになり、最近では夜中も起き出して手を洗い、手の皮膚が荒れてもやめなくなった。心配した母親が付き添って受診したところ、Aさんは強迫性障害と診断された。母親は、Aさんについて「中学生までは成績優秀で、おとなしい子どもだった」と言う。Aさんには極度に疲労している様子がみられたことから、その日のうちに任意入院となった。
Aさんは、食事の時間以外は他の患者との接触を避け、病室で1人で過ごしている。両親は共働きで、毎日面会に来ることはできない。Aさんは自宅に面会の催促の電話をかけては母親と口論している。Aさんとの関わりに心身ともに疲れ果てた母親が、看護師に相談してきた。母親への看護師の対応で最も適切なのはどれか。
選択肢
1 父親と交代で毎日面会に来るよう勧める。
2 Aさんからの自宅への連絡を制限することを約束する。
3 Aさんの代わりに看護師がAさんの苦悩を母親に伝える。
4 Aさんと母親との話し合いに看護師が同席することを提案する。
解答
正解4(Aさんと母親との話し合いに看護師が同席することを提案する。)
解説

本人と母親の対立に看護師が仲介役として同席し、双方が直接対話しながら関係を調整できるよう支援するのが適切。

Aさんと母親は電話のたびに口論となり、母親も疲弊している。看護師が一方に加担したり、代わりに伝達したりするのではなく、両者の話し合いに同席して橋渡しをすることで、互いの思いを直接伝え合い、面会や連絡のあり方を現実的に調整できるよう支援できる。これが本人・家族双方の負担を軽減し関係改善につながる最も適切な対応である。

✗ 1. 誤り
父親と交代で毎日面会に来るよう勧める。
疲弊している両親(共働き)の負担をさらに増やし、現実的でない
✗ 2. 誤り
Aさんからの自宅への連絡を制限することを約束する。
本人の連絡手段を一方的に制限するのは権利上も関係上も不適切
✗ 3. 誤り
Aさんの代わりに看護師がAさんの苦悩を母親に伝える。
本人と母親の直接的なコミュニケーションを支えず、代弁は依存的関係を強める
✓ 4. 正しい
Aさんと母親との話し合いに看護師が同席することを提案する。
仲介役として双方の直接対話を支え、関係調整を促す適切な対応
ポイント
  • 家族間の対立は仲介・同席で直接対話を支援
  • 一方への加担や代弁は避ける
  • 現実的で双方の負担に配慮した調整
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