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理由で解く 看護師国試

Q107P111 精神看護学

出典:第107回看護師国家試験(2018)午後 問111
問題
Aさん(23歳、女性)。両親との3人暮らし。Aさんは大学受験に失敗して以来、自宅に引きこもりがちになった。1年前から手洗いを繰り返すようになり、最近では夜中も起き出して手を洗い、手の皮膚が荒れてもやめなくなった。心配した母親が付き添って受診したところ、Aさんは強迫性障害と診断された。母親は、Aさんについて「中学生までは成績優秀で、おとなしい子どもだった」と言う。Aさんには極度に疲労している様子がみられたことから、その日のうちに任意入院となった。
入院1か月後、手洗い行為は軽減してきた。Aさんはカーテンを閉め切って1人で過ごしていることが多いが、担当看護師や主治医とは治療についての話ができるようになってきた。Aさんは「薬を飲む以外にできることはありますか」と聞いてきた。このときのAさんに最も有効と考えられるのはどれか。
選択肢
1 催眠療法
2 作業療法
3 認知行動療法
4 就労移行支援
解答
正解3(認知行動療法)
解説

強迫性障害の薬物療法以外の中心的治療は認知行動療法(曝露反応妨害法)で、Aさんの回復段階にも適する。

強迫性障害に対しては、薬物療法(SSRIなど)と並んで認知行動療法、特に曝露反応妨害法(不安を生む刺激にあえて触れ、強迫行為をせずに不安が下がる体験を積む方法)が中心的な治療として有効である。Aさんは手洗いが軽減し、治療者と治療の話ができる段階まで回復しており、「薬以外にできること」を主体的に求めている今、認知行動療法の導入が最も適する。

✗ 1. 誤り
催眠療法
強迫性障害の標準治療ではなく、有効性の根拠に乏しい
✗ 2. 誤り
作業療法
活動を通じた生活機能の回復には役立つが、強迫症状そのものへの中心的治療ではない
✓ 3. 正しい
認知行動療法
曝露反応妨害法を含み、強迫性障害の薬物療法以外の中心的で有効な治療
✗ 4. 誤り
就労移行支援
就労に向けた福祉的支援であり、現時点の強迫症状の治療ではない
ポイント
  • 強迫性障害の治療=SSRI+認知行動療法
  • 曝露反応妨害法が中核
  • 症状が軽減し意欲が出た段階で導入しやすい
比較表
強迫性障害の主な治療
治療内容
薬物療法SSRIなどで強迫症状・不安を軽減
認知行動療法曝露反応妨害法で不安への対処を学ぶ
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